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後場に注目すべき3つのポイント〜日コンベヤなどリニア関連に短期資金が向かう

注目トピックス 市況・概況

27日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・政策関連を中心としたテーマ物色
・ドル・円は104円02銭付近、104円20-50銭にドル売りオーダー
・リニア関連で日コンベヤ<6375>に引き続き資金、低位建設株の一角の強さも目立つ

■政策関連を中心としたテーマ物色

日経平均は小幅に反発。4.73円高の15525.95円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えた。米国市場の上昇のほか、円相場が再び1ドル104円台に乗せてきたことを受け、前日の下げに対するリバウンドから始まった。ただし、寄り付き直後に15588.22円まで戻した後は、引き続きこう着感の強い相場展開に。KDDI<9433>やデンソー<6902>、セブン&アイ<3382>、資生堂<4911>、花王<4452>などが弱含みとなるなか、日経平均はマイナスに転じる局面をみせている。ただ、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>などが上昇しており日経平均を下支え。15500円処での心理的な底堅さも意識されていた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数はマイナスだったが、中型、小型株指数は上昇。特に小型株指数の強さが目立っている。セクターでは、鉱業、建設、海運、証券などが堅調。半面、陸運、小売、食料品、サービス、水産農林などが軟調。

売買代金トップのミクシィ<2121>は、信用規制解除や外資系証券による投資判断引き上げなどを手掛かりに買いが先行したが、その後は売り買い交錯からマイナス圏での推移に。一方で、熊谷組<1861>が利食い一巡後に出来高を伴って上げ幅を拡大させているほか、鉄建建設<1815>など建設株が本日も物色の中心になっている。資金回転が利いている需給状況であり、資金シフトが続きそうである。

9月3日の内閣改造・自民党役員人事を控え、政策関連を中心としたテーマ物色で、社会インフラ関連が手掛けやすいところか。ただ、やや仕手系色の強い低位の建設株なども軒並み値を上げており、過熱感も警戒されやすいところ。また、安倍首相と石破幹事長との溝が広がっていると伝えられる中、アベノミクス第2弾への期待感が後退するようだと、資金の逃げ足が速まるリスクは意識しておきたい。

■ドル・円は104円02銭付近、104円20-50銭にドル売りオーダー

ドル・円は104円02銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が上げ渋る展開となっていること、ドル売りオーダー(104円20-50銭)などで上げ渋る展開となった。ユーロ・ドルは、1.3153ドルから1.3170ドルで推移。9月の欧州中央銀行定例理事会での量的緩和観測で軟調推移だが、1.3150ドルのオプション・バリアーの防戦買いで下げ渋る展開となった。ユーロ・円は、136円90銭から137円12銭で推移。

12時22分時点のドル・円は104円02銭、ユーロ・円は136円95銭、ポンド・円は172円20銭、豪ドル・円は96円90銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は短期的な過熱感が引き続き上値を抑制、資金流入も限定的
・リニア関連で日コンベヤ<6375>に引き続き資金、低位建設株の一角の強さも目立つ
・後場も引き続きリニア関連や建設株に関心が向かいやすい状況に

☆後場の注目スケジュール☆

<海外>

15:00 独・9月GfK消費者信頼感指数(予想:8.9、8月:9.0)



<KO>

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