前場に注目すべき3つのポイント〜アベノミクス第2幕への期待
[14/08/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:全般こう着も、安倍首相・石破氏の決裂回避でアベノミクス第2幕への期待
■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の買い越し
■前場の注目材料:中国アリババ集団、4-6月期最終利益は前年同期比2.8倍に拡大
■全般こう着も、安倍首相・石破氏の決裂回避でアベノミクス第2幕への期待
☆日経225想定レンジ:上限15480円-下限15380円
29日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場は、ウクライナ情勢については、ウクライナ大統領が、「ロシア部隊が領内に侵入」と緊急声明を発表し、一気に緊迫する状況になった。米4-6月期GDP改定値が上方修正されたことや、7月中古住宅販売仮契約が予想を上回ったことで下げ幅は縮小しているが、NYダウ、ナスダックともに下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の15405円だった。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するとみられ、日経平均は25日線が位置する15400円処での攻防になろう。円相場は1ドル103円70銭辺りでの推移と、やや円高に振れて推移していることも手掛けづらくさせそうだ。ただし、米4-6月期GDP改定値が上方修正されるなど米景気に対する楽観視から、下を売り込む流れにはならないだろう。
また、米国ではレイバーデーの祝日による3連休を控えており、海外勢による資金流入も細っている需給状況である。主力大型株などは手掛けづらいなか、引き続き個人主体によるテーマ性のある材料株に、値幅取り狙いの資金が向かいやすい。
なお、9月3日の内閣改造を控えるなか、懸念されていた安倍首相と石破幹事長との決裂は回避されたようだ。石破幹事長の入閣が固まったことにより、改めてアベノミクス第2幕への期待感が高まることになろう。社会インフラを大きなテーマとし、政策関連への循環物色が意識される。
■外資系証券の注文動向:差し引き200万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り700万株、買い900万株、差し引き200万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
8月22日(金):10万株の売り越し
8月25日(月):70万株の売り越し
8月26日(火):210万株の買い越し
8月27日(水):250万株の売り越し
8月28日(木):150万株の買い越し
■前場の注目材料
・すかいらーく<3197>、10月9日再上場
・法人税、赤字企業の負担増を検討へ
・日通<9062>、企業向け運送料を15%引き上げ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣僚会見予定
08:30 7月完全失業率(予想:3.7%、6月:3.7%)
08:30 7月有効求人倍率(予想:1.10倍、6月:1.10倍)
08:30 7月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+3.3%、6月:+3.3%)
08:50 7月鉱工業生産速報(前月比予想:+1.0%、6月:-3.4%)
<KO>