英ポンド週間見通し:景況感と中央銀行金融政策決定会合が取引材料
[14/08/31]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ポンドはやや強含み、英中銀行の早期利上げ観測が支援材料に
先週のポンド・円はやや強含み。カーニー英中銀総裁が利上げの理由とした英国の住宅市場が低迷したことで、一時171円68銭まで下落した。しかしながら、イングランド銀行(英中央銀行)による早期利上げ観測は後退せず、米ドル高・円安が進行したことでポンドの対円レートは172円台後半まで戻す展開となった。取引レンジは171円68銭-173円22銭。
■英国の景況感と英中央銀行金融政策決定会合に要注目
今週のポンド・円は、ウクライナ紛争と悪化が予想されている英国の8月の製造業PMI、サービス業PMI、そして英中央銀行金融政策決定会合に注目する展開となる。8月の英中央銀行金融政策決定会合では、2名の委員が利上げを主張したことで、利上げを主張する委員が増えるか否かに注目することになる。なお、ウクライナ紛争の終結期待が高まった場合、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)による英国からの資金引き揚げ懸念が後退することで、ポンド買い要因となる。
○発表予定の主要経済指標・注目イベント
・1日:8月製造業PMI
・3日:8月サービス業PMI
・4日:イングランド銀行(英中央銀行)金融政策決定会合
予想レンジ: 169円00銭-174円00銭
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