欧米為替見通し:安倍内閣改造で安倍トレード第2幕期待
[14/09/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日2日の欧米市場のドル・円は、明日3日の安倍内閣改造人事への期待感、3-4日の日本銀行金融政策決定会合への思惑、5日に発表される米国8月の雇用統計(予想:失業率6.1%、非農業部門雇用者数:+22.5万人)への期待感などから強含みに推移すると予想される。
明日の安倍内閣改造を受けて、安倍トレード(日本株買い・円売り)が再燃するとの期待感、及び、3-4日の日本銀行金融政策決定会合、黒田日銀総裁の会見では、追加緩和策への言及があるのではないかとの期待感から、東京株式市場は上昇、ドル・円も上昇し、安倍トレード(日本株買い・円売り)が再燃しつつある。
また、安倍首相とモディ印首相の首脳会談を受けて、インドへ約3.5兆円の投融資が決定したことで、アベノミクスの成長戦略「第3の矢」が、国内では的を外し続けているものの、インドへ向けて発射されたことになる。
インドへの投融資は円安要因(円売り・インドルピー買い)となり、インドのインフラ整備などで日本企業の受注が増えた場合は、日本株の上昇要因となる。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革では、日本株や外貨建て資産への投資が増額されることが予想されており、日経平均株価15000円台、ドル・円105円付近から、安倍トレード(日本株買い・円売り)の第2幕が始まることになる。
テクニカル分析では、日経平均株価とドル・円の目標値は、「全値戻し」となる安倍第1次政権の高値(18290円・124円)となっている。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・8月建設業PMI(予想:61.5、7月:62.4)
18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(前月比予想:-0.1%、6月:+0.1%)
23:00 米・8月ISM製造業景況指数(予想:57.0、7月:57.1)
23:00 米・7月建設支出(前月比予想:+1.0%、6月:-1.8%)
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