12日の米国市場ダイジェスト:ダウは61ドル安、早期利上げ観測や対ロシアへの制裁強化を嫌気
[14/09/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは61ドル安、早期利上げ観測や対ロシアへの制裁強化を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :16987.51 終値 :4567.60
前日比:-61.49 前日比:-24.21
始値 :17044.05 始値 :4588.77
高値 :17044.05 高値 :4590.08
安値 :16937.67 安値 :4555.68
12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は61.49ドル安の16987.51、ナスダックは24.21ポイント安の4567.60で取引を終了した。8月小売売上高が4ヶ月ぶりの上昇ペースとなったことで、連銀による早期利上げ観測への警戒感から終日軟調推移となった。欧州各国と米国が、12日から対ロシアへの制裁を一段と強化したことも懸念材料となった。セクター別では、銀行や各種金融が上昇する一方、不動産や公益事業が下落した。
新型iPhoneの予約受付を開始したアップル(AAPL)は、一部モデルの初回出荷分が品切れになるなど申し込みが殺到しており上昇。携帯通信キャリアのスプリント(S)とTモバイルUS(TMUS)は、それぞれアナリストによる投資判断引き上げで堅調推移となった。ポータルサイトのヤフー(YHOO)は、株式を保有するアリババ・グループの新規上場への期待感から続伸。一方で、エクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)は、対ロシアへの制裁強化でロシア国内でのプロジェクトへの懸念から軟調推移となった。
週明けは、今週末のiPhone予約状況に関するアップルからの発表に注目が集まりそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は107円38銭、債券利回りの上昇に伴うドル買い
ドル・円は107円10銭まで弱含んだのち107円38銭まで上昇し107円38銭で引けた。シンクタンクが来週開催される連邦公開市場委員会(FOMC) でフォワードガイダンス「量的緩和第3弾(QE3)終了後も異例な低金利を“considerable time相当の期間”維持する」が据え置かれるとの見方を示したとの話題にドル売りが優勢となった。その後、米8月の小売売上高の増加や米国9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が一年ぶりの高水準となったため、債券利回りの上昇に伴うドル買いが再燃。
ユーロ・ドルは、1.2909ドルまで下落後、1.2980ドルへ反発し1.2963ドルで引けた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)によるギリシャ格付け引き上げを好感したユーロ買いが加速した。ユーロ・円は、138円57銭から139円17銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.6218ドルへ下落後、1.6272ドルまで反発。スコットランド独立の是非を問う住民投票への警戒感に上値が抑制された。ドル・スイスは、0.9368フランへ上昇後、0.9320フランへ反落した。
■NY原油:反落で92.27ドル、米在庫増への思惑から売りが盛り返す
NY原油は反落(NYMEX原油10月限終値:92.27 ↓0.56)。93.45ドルまで上昇した後、92.15ドルまで下落した。この日発表された米国の8月小売売上高や9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値の改善、また、米政府による対ロシア追加制裁発表(金融、エネルギー、防衛セクター対象)にも、上げ渋っていたが、次第に買い戻しとみられる動きが強まった。
しかしながら、米国内では、石油精製施設の定期補修が行われる期間にあり、今後数週間は原油在庫が増加するとの見方がみられ、その後売りが盛り返す展開になった。米国株価指数が下げ幅を拡大していたことも相場の重石になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.79ドル +0.22ドル(+1.33%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.01ドル +0.28ドル(+0.81%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.17ドル +2.17ドル(+1.20%)
インテル(INTC) 34.62ドル -0.40ドル(-1.14%)
アップル(AAPL) 101.66ドル +0.23ドル(+0.23%)
グーグル(GOOG) 575.62ドル -5.73ドル(-0.99%)
フェイスブック(FB) 77.48ドル -0.44ドル(-0.56%)
キャタピラー(CAT) 105.02ドル -0.57ドル(-0.54%)
アルコア(AA) 16.72ドル -0.18ドル(-1.07%)
ウォルマート(WMT) 75.77ドル -0.33ドル(-0.43%)
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