15日の米国市場ダイジェスト:ダウは43ドル高、FOMCを控え手控え感も
[14/09/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは43ドル高、FOMCを控え手控え感も
NYダウ ナスダック
終値 :17031.14 終値 :4518.90
前日比:+43.63 前日比:-48.70
始値 :16988.76 始値 :4567.47
高値 :17051.85 高値 :4567.47
安値 :16951.38 安値 :4506.73
15日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は43.63ドル高の17031.14、ナスダックは48.70ポイント安の4518.90で取引を終了した。16日からの連邦公開市場委員会(FOMC)を前に手控える向きが多く売りが先行。スコットランドの独立を問う住民投票に対する警戒感や、経済協力開発機構(OECD)がユーロ圏や米国の経済成長見通しを引き下げたことも上値を抑える要因となった。セクター別では、エネルギーや食品・飲料・タバコが上昇する一方、半導体・半導体製造装置やソフトウェア・サービスが下落した。
中国のアリババ・グループが公募価格レンジを引き上げるとの思惑から、フェイスブック(FB)やツイッター(TWTR)などネット関連銘柄に換金目的と思しき売りが散見された。セキュリティソフトのシマンテック(SYMC)はアナリストの投資判断引き下げで下落。ソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)はスウェーデンのビデオゲーム会社の買収を発表して売られた。一方で、携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、先週12日に新型iPhoneの予約受付開始後、24時間で400万を超える予約があったことを明らかにして上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は、リコール問題に関連した過去の事故での犠牲者・負傷者に対して補償金の支払いを開始したことを明らかにして買われた。
アリババ・グループの新規株市場上場は、現在の公募価格で計算しても約240億ドルと、史上最大の資金調達となる見通し。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は107円19銭、債券利回り低下に伴うドル売りが再燃
ドル・円は107円31銭まで上昇後、107円01銭へ反落し107円19銭で引けた。約5年ぶりの高水準となった米9月NY連銀製造業景気指数を好感し一時ドル買いが優勢となった。その後、米8月鉱工業生産が予想外のマイナスに落ち込んだため債券利回り低下に伴うドル売りが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.2909ドルまで下落後、1.2951ドルへ反発し1.2940ドルで引けた。予想を下振れた米国の指標を嫌ったドル売り・ユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は、138円47銭から138円85銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.6249ドルから1.6221ドルへ下落した。スコットランド独立の是非を問う住民投票への警戒感が上値を抑制。ドル・スイスは、0.9372フランへ上昇後、0.9341フランまで反落した。
■NY原油:反発で92.92ドル、ドル安傾向やテクニカル面で買い優勢
NY原油は反発(NYMEX原油10月限終値:92.92 ↑0.65)。91.30ドルから92.97ドルまで上昇した。13日(土)発表の中国の8月鉱工業生産や小売売上高の下振れを受けて、需要の先行き後退懸念から売りとなっていた流れで始まり、寄り付近が安値となった。
その後、発表された米国の8月鉱工業生産が予想外のマイナスとなり、連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が一時後退、ドル安・ユーロ高傾向となる状況に、原油の買いが優勢になったとの見方。また、11日に続いてこの日も90.50ドル前後で下げ止まったことで、テクニカル面からの買いも盛り上がったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.74ドル -0.05ドル(-0.30%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.21ドル +0.20ドル(+0.57%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.98ドル +0.81ドル(+0.44%)
インテル(INTC) 34.54ドル -0.08ドル(-0.23%)
アップル(AAPL) 101.63ドル -0.03ドル(-0.03%)
グーグル(GOOG) 573.10ドル -2.52ドル(-0.44%)
フェイスブック(FB) 74.58ドル -2.90ドル(-3.74%)
キャタピラー(CAT) 104.86ドル -0.16ドル(-0.15%)
アルコア(AA) 16.39ドル -0.33ドル(-1.97%)
ウォルマート(WMT) 75.81ドル +0.04ドル(+0.05%)
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