後場に注目すべき3つのポイント〜カジノ関連など政策関連銘柄に関心が向かいやすい
[14/09/24]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・カジノ、iPS細胞など政策関連に関心が向かいやすいか
・ドル・円は108円63銭付近、安倍首相の円安警戒発言などで軟調推移
・エイチーム<3662>などLINE関連が軒並みきつい下げ
■カジノ、iPS細胞など政策関連に関心が向かいやすいか
日経平均は小幅に続落。48.43円安の16157.47円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えた。欧米市場の下落の影響や円相場が急速に円高に振れたこともあり、売り先行で始まった。ソフトバンク<9984>は大幅に続落となり、日経平均の重しとなっている。
一方、塩崎厚労相の講演内容のほか、訪米中の安倍首相が外交問題評議会との懇談会・昼食会での発言が伝えられるなか、GPIF改革への思惑が高まり、急速に下げ渋る動きにも。これにより日経平均は寄り付き直後に付けた16094.59円を安値に、その後は16200円を回復する局面もみられた。
セクターでは建設、金属製品、陸運、医薬品などがしっかり。半面、証券、鉱業、保険、海運、情報通信、ゴム製品、鉄鋼、不動産、非鉄金属などが冴えない。
安倍首相の発言内容などを受けて、ショートカバーを誘う格好になったようだ。日経平均は5日線レベルからの下げ渋りをみせており、直近空けたマドを埋める格好からアイランド・リバーサル形状は拒否しているため、現在のリバウンドのトレンドは継続といったところか。
ソフトバンク<9984>の下げやLINEの年内上場見送りを受けた関連銘柄の下げなど、個人の需給悪化がやや警戒されそうである。しかし、相場の方向性に変化はなく、配当権利取りの動きがみられているほか、米アップルの新型「iPhone」の販売好調を受けて、関連銘柄が堅調。また、来週召集される臨時国会を前に、カジノ関連の一角も動意をみせているなど、物色意欲は旺盛だろう。
なお、政府は、関西圏の国家戦略特区で実施する医療分野の事業計画を決めたと報じられている。iPS細胞を活用した目の治療拠点を神戸に設けると伝えている。iPS関連のほか、より政策関連に関心が向かいやすいだろう。
■ドル・円は108円63銭付近、安倍首相の円安警戒発言などで軟調推移
ドル・円は108円63銭付近で推移。ドル・円は、安倍首相の円安への警戒発言「円安の地方企業への影響を注視」、中東の地政学的リスク回避の円買いで軟調推移。ユーロ・ドルは、1.2840ドルから1.2857ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、139円39銭から139円76銭で推移。
12時16分時点のドル・円は108円63銭、ユーロ・円は139円63銭、ポンド・円は178円16銭、豪ドル・円は96円22銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・GPIFを巡る安倍首相発言などを受けて日経平均は下げ渋る展開
・エイチーム<3662>などLINE関連が軒並みきつい下げ
・カジノ関連など政策関連銘柄に関心が向かいやすい
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
14:00 パソコン出荷(8月)
15:30 斉藤惇日本取引所グループCEOが定例記者会見
<KO>