24日の米国市場ダイジェスト:ダウは154ドル高、8月新築住宅販売を好感
[14/09/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは154ドル高、8月新築住宅販売を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17210.06 終値 :4555.22
前日比:+154.19 前日比:+46.53
始値 :17056.64 始値 :4514.92
高値 :17226.60 高値 :4557.27
安値 :17033.93 安値 :4500.13
24日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は154.19ドル高の17210.06、ナスダックは46.53ポイント高の4555.22で取引を終了した。引き続き米軍による「イスラム国」への空爆など地政学リスクへの警戒感から朝方は小動きで始まったものの、8月新築住宅販売が予想を大きく上回ったことをきっかけに上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや小売が上昇する一方、公益事業やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
金融機関では2002年以来最大となる地銀のシチズンズ・ファイナンシャル(CFG)が新規株式上場、公募価格を7%上回り初日の取引を終えた。小売最大手のウォルマート(WMT)は、当座預金口座サービスを開始することを発表して上昇。家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンド(BBBY)は好決算を発表して堅調推移となった。一方で、携帯端末大手のアップル(AAPL)は、新型iPhoneの筐体が曲がりやすいとの懸念や、iOSの修正アップデートに不具合があったことが嫌気されて軟調推移。住宅メーカーのKBホーム(KBH)は予想を下回る決算を発表して軟調推移となった。
好調な新築住宅販売にもかかわらずKBホームが冴えない決算を発表したことで、米住宅市場の解釈を巡って見方が分かれている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は109円04銭、米8月新築住宅販売件数の予想上振れでドル買い
ドル・円は108円61銭から109円15銭まで上昇し109円04銭で引けた。米8月新築住宅販売件数が予想を上振れ2008年5月以来で最高となったことやメスター・クリーブランド連銀総裁が「相当の期間」の文言見直しを再度要請したことを背景にドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.2836ドルから1.2774ドルへ下落し1.2780ドルで引けた。低調なドイツの企業景況感指数や予想外に減少したフランス8月の求職者数を受けて、欧州中央銀行(ECB)が米連邦準備制度理事会(FRB)型の量的緩和(QE)に踏み切るとの思惑が強まりユーロ売りが加速。ユーロ・円は、139円59銭から139円01銭へ下落した。
ポンド・ドルは、1.6405ドルから1.6328ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9409フランから0.9459フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で92.80ドル、米在庫大幅減をきっかけに買い転換
NY原油は続伸(NYMEX原油11月限終値:92.80 ↑1.24)。91.12ドルまで下落した後、92.95ドルまで上昇した。リビアの原油生産拡大などを受けて、供給懸念の後退による売りが一時強まったとみられる。その後、米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が予想外の大幅減少となったことをきっかけに、買いが優勢になった。
リビアの国営石油会社は24日、同国の原油生産が日量90万バレルに達したと発表した。一方、米EIA週報では、国内全体の原油在庫が、増加予想に反して427万バレルもの減少となった。ただ、製油所稼働率の上昇がみられた。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.18ドル +0.13ドル(+0.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 34.98ドル -0.04ドル(-0.11%)
ゴールドマン・サックス(GS)187.81ドル +2.72ドル(+1.47%)
インテル(INTC) 34.75ドル +0.33ドル(+0.96%)
アップル(AAPL) 101.75ドル -0.89ドル(-0.87%)
グーグル(GOOG) 587.99ドル +6.86ドル(+1.18%)
フェイスブック(FB) 78.54ドル +0.25ドル(+0.31%)
キャタピラー(CAT) 101.20ドル +1.21ドル(+1.21%)
アルコア(AA) 15.90ドル +0.20ドル(+1.27%)
ウォルマート(WMT) 77.08ドル +1.48ドル(+1.96%)
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