欧米為替見通し:9月のFOMC議事録に注目へ
[14/10/08]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日8日の欧米市場のドル・円は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録に注目する展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、第5波動の目標値は112円85銭だが、現状は、調整波動としての第4波動を形成中の可能性が高まっており、目処としては半値押しの105円57銭付近が想定される。
安倍政権や経済財政諮問会議で急激な円安に対する警戒が示されていること、環太平洋経済連携協定(TPP)に関して日米協議が難航していることや米国の中間選挙を控えて、来週発表予定の米財務省半期為替報告書では、円安に対する牽制が警戒されていることで、ドル・円は調整局面に入ることが予想される。
本日は、ややタカ派的な見解でドル買いに拍車がかかった9月の連邦公開市場委員会の議事録を見極める展開となる。議事録で、タカ派的なポジティブ・サプライズがあれば、ドル・円は下げ渋る展開が予想されるが、無ければ、弱含みに推移することが予想される。
イエレンFRB議長は、9月のFOMC後の会見で、「継続的にインフレが2%を下回る可能性は減ってきた」と、ややタカ派的な見解を述べた。そして、連邦公開市場委員会で、FF金利誘導目標の予想が上方修正され、ドル買いに繋がった。
・2015年末:1.375%(6月時点の1.125%から上方修正)
・2016年末:2.875%(6月時点の2.500%から上方修正)
・2017年末:3.75%(9月に新たに発表)
【今日の欧米市場の予定】
20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(前回:-0.2%)
21:30 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演(米経済)
22:00 IMF会見(国際金融安定性報告書について)
02:00 米財務省10年債入札(リオープン、210億ドル)
03:00 米・FOMC議事録公表(9月16-17日会合分)
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