20日の米国市場ダイジェスト:ダウは19ドル高、ハイテク決算嫌気も値ごろ感から買い戻しの動き
[14/10/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは19ドル高、ハイテク決算嫌気も値ごろ感から買い戻しの動き
NYダウ ナスダック
終値 :16399.67 終値 :4316.07
前日比:+19.26 前日比:+57.64
始値 :16373.15 始値 :4254.16
高値 :16401.63 高値 :4316.87
安値 :16260.54 安値 :4248.22
20日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は19.26ドル高の16399.67、ナスダックは57.64ポイント高の4316.07で取引を終了した。ハイテク大手の冴えない決算が嫌気され売りが先行。しかしながら、先週まで下落基調を強めていたことで値ごろ感から買い戻す動きが広がった。新たにエボラ出血熱の感染が見つかっておらず、小康状態となっていることも支援材料となった。セクター別では全面高となっており、特に小売や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
ITサービスのIBM (IBM) は、不採算の半導体事業を15億ドルを支払うことで、グローバルファウンダリーズ社に譲渡(売却)することで合意。47億ドルの税引前損失を計上することが響いて予想を大幅に下回る決算となり急落となった。鉄道のCSX(CSX)はカナディアン・パシフィック・レイルウェイ(CP)との合併の可能性を模索する事前交渉を中止し下落。一方で、携帯端末メーカーのアップル(AAPL)は、米国内での決済サービスを開始し、引け後の決算への期待感から上昇。レンタカーのハーツ(HTZ)は投資ファンドが持分を大きく増やしたことが明らかとなり買われた。
マーケット終了後にアップルが発表した決算は、売上高及び利益とも予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は106円94銭、米国債券利回りの低下に伴うドル売り
ドル・円は107円01銭から106円79銭へじり安推移し106円94銭で引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売りや株安に連れたリスク回避の円買いが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.2755ドルから1.2817ドルまで上昇し1.2800ドルで引けた。ユーロ・クロス絡みの買いが優勢となった。ユーロ・円は、136円28銭まで下落後、136円97銭へ反発。ポンド・ドルは、1.6125ドルから1.6179ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9457フランから0.9416フランへ下落した。
■NY原油:反落で82.71ドル、供給面の緩みに対する思惑
NY原油は反落(NYMEX原油11月限終値:82.71 ↓0.04)。83.34ドルまで上昇した後、一時81.55ドルまで下落した。米国の原油需要に対する懸念後退や、売られ過ぎとの見方からの買い戻しが先行したとみられる。しかし、買い一巡後は、石油輸出国機構(OPEC)が生産枠(シェア)を維持する姿勢を鮮明にしていることなど、供給面の緩みに対する思惑が下押し圧力になったもよう。
また、日本時間21日午前発表予定の中国の7-9月期GDPに対する警戒感も、売りにつながった可能性が考えられる。なお、22日から取引の中心となる12月限の、20日の値動きは、高値が82.62ドル、安値が80.78ドル、引けは81.91ドルであった(前日比0.15ドル安)。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.26ドル +0.05ドル(+0.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.32ドル +0.10ドル(+0.30%)
ゴールドマン・サックス(GS)177.84ドル +0.93ドル(+0.53%)
インテル(INTC) 31.58ドル +0.20ドル(+0.64%)
アップル(AAPL) 99.76ドル +2.09ドル(+2.14%)※時間外+1.51%
グーグル(GOOG) 520.84ドル +9.67ドル(+1.89%)
フェイスブック(FB) 76.95ドル +1.00ドル(+1.32%)
キャタピラー(CAT) 94.03ドル -1.02ドル(-1.07%)
アルコア(AA) 15.69ドル +0.07ドル(+0.45%)
ウォルマート(WMT) 75.14ドル +1.04ドル(+1.40%)
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