7日の米国市場ダイジェスト:ダウは19ドル高、雇用統計を受けてもみ合い
[14/11/08]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは19ドル高、雇用統計を受けてもみ合い
NYダウ ナスダック
終値 :17573.93 終値 :4632.53
前日比:+19.46 前日比:-5.94
始値 :17558.58 始値 :4636.89
高値 :17575.33 高値 :4638.80
安値 :17493.37 安値 :4606.81
7日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は19.46ドル高の17573.93、ナスダックは5.94ポイント安の4632.53で取引を終了した。朝方発表された10月雇用統計で失業率が5.8%へと低下した一方、非農業部門雇用者数は21万4千人増と予想を下回ったことから、前日終値を挟んでもみ合う展開となった。一部企業の冴えない決算やイラクへの米軍派兵を倍増することも上値を抑える要因となり、終日小幅な値動きに終始した。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方、ヘルスケア機器・サービスやメディアが下落した。
アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)や医療保険のヒューマナ(HUM)が予想を下回る決算を発表して下落。一方で小売のシアーズ・ホールディング(SHLD)は、保有店舗・不動産をREIT(不動産投資信託)として分離することを検討しているとの報道で上昇。栄養ドリンクのモンスター・ビバレッジ(MNST)は予想を上回る決算を発表して堅調推移となった。
来週は小売売上高や小売大手企業の決算発表が予定されており、年末商戦や個人消費の動向を占う上で注目が集まりそうだ。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は114円45銭、雇用や賃金が予想ほど伸びずドル売り先行
ドル・円は115円60銭まで上昇後、114円25銭へ反落し114円45銭で引けた。強い米雇用統計への期待にいったんドル買いが加速した後、雇用や賃金が予想ほど伸びなかったことに失望したドル売りが再燃した。
ユーロ・ドルは、1.2358ドルまで下落後、1.2470まで反発し1.2455ドルで引けた。米国債券利回りの低下に伴うドル売りにストップロスを巻き込んだ。ユーロ・円は、143円06銭へ上昇後、142円26銭まで反落。ポンド・ドルは、1.5791ドルへ下落後、1.5882ドルまで反発した。ドル・スイスは、0.9742フランへ上昇後、0.9652フランへ反落した。
■NY原油:反発で78.65ドル、米雇用統計を受けたドル下落で割安感による買い
NY原油は反発(NYMEX原油12月限終値:78.65 ↑0.74)。78.22ドルから一時79.41ドルまで上昇した。この日発表された米国の10月雇用統計は、非農業部門雇用者数が下振れの21.4万人増で、失業率が5.8%に低下。それを受けて、一瞬ドル買いの後は、利食いなどのドル売りが強まる展開になったことで、原油は割安感による買いが優勢になった。
そのほか、ウクライナ東部地域で政府軍と親ロシア派武装集団の戦闘が再燃し、停戦合意が崩れつつある状況に、一部でロシア産原油の供給に対する先行き懸念が浮上。また、米国中西部での季節はずれの寒さに絡み、暖房油の目先的な需要増の思惑などもあったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.36ドル ±0.00ドル(±0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.66ドル +0.35ドル(+0.99%)
ゴールドマン・サックス(GS)190.71ドル -0.29ドル(-0.15%)
インテル(INTC) 33.58ドル -0.24ドル(-0.71%)
アップル(AAPL) 109.01ドル +0.31ドル(+0.29%)
グーグル(GOOG) 541.01ドル -1.03ドル(-0.19%)
フェイスブック(FB) 75.60ドル +0.34ドル(+0.45%)
キャタピラー(CAT) 101.76ドル +0.85ドル(+0.84%)
アルコア(AA) 16.33ドル -0.04ドル(-0.24%)
ウォルマート(WMT) 78.77ドル +0.96ドル(+1.23%)
<KO>