後場に注目すべき3つのポイント〜大手ゼネコン各社、住友不動産などが後場決算を発表予定
[14/11/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・こう着ながらもミクシィ堅調でセンチメントは明るい
・ドル・円は114円75銭付近、米国10年債利回りの上昇などで下げ渋る展開
・大手ゼネコン各社、住友不動産<8830>などが後場決算を発表予定
■こう着ながらもミクシィ堅調でセンチメントは明るい
日経平均は反発。126.75円高の16907.28円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えた。米国市場の上昇や為替の円安を受け、前日の下落部分を吸収した。ただし、17000円接近での上値追いは慎重なほか、円相場も115円接近からやや一服するなか、日経平均は狭いレンジ取引が続いている。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>などがけん引。一方で、ホンダ<7267>、ブリヂス<5108>、浜ゴム<5101>などが上値の重しに。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っている。規模別指数では小型株指数のみがマイナス。セクターでは、精密機器、食料品、非鉄金属、その他製品が堅調。半面、ゴム製品、鉱業、その他金融、パルプ紙などが冴えない。
日経平均は狭いレンジ取引が続いている。5日線を上回っての推移となっているが、17000円突破には支援材料が欲しいところであろう。一方で、前場段階でプラスで終えているため、後場は日銀のETF買入れは期待できないため、上値の重さが意識されてくるようだと、仕掛け的な売りが出てくる可能性はありそうだ。
規模別指数では小型株指数のみがマイナスだが、米株高や円安を受けてのインデックス買いが先行しているため、主力大型株に資金が集中したようである。ただし、ミクシィ<2121>がプラス圏で推移しているほか、FFRI<3692>、オプティム<3694>、アルファポリス<9467>など直近IPOが堅調であり、日経平均はこう着ながらも、個人のセンチメントは明るいだろう。
■ドル・円は114円75銭付近、米国10年債利回りの上昇などで下げ渋る展開
ドル・円は114円75銭付近で推移。ドル・円は、米国10年債利回りの上昇、東京株式市場が強含みに推移していることで下げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.2421ドルから1.2440ドルで推移。ウクライナ情勢の緊迫化、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測から上げ渋る展開。ユーロ・円は、142円63銭から142円86銭で推移。
12時14分時点のドル・円は114円75銭、ユーロ・円は142円71銭、ポンド・円は181円89銭、豪ドル・円は99円20銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は強含み、ファーストリテ<9983>の上げ幅拡大などが寄与
・東証1部小型株指数が下落、昨日とは一転し大型株主導の展開に
・大手ゼネコン各社、住友不動産<8830>などが後場決算を発表予定
☆後場の決算発表予定☆
■13時
松井建設<1810>
鹿島<1812>
日本道路<1884>
高砂熱学工業<1969>
森下仁丹<4524>
■13時30分
大林組<1802>
■14時
大成建設<1801>
新日本建設<1879>
中外炉工業<1964>
日本甜菜製糖<2108>
森永乳業<2264>
三菱製紙<3864>
大日精化工業<4116>
ロックペイント<4621>
ビー・エム・エル<4694>
タクマ<6013>
豊和工業<6203>
日阪製作所<6247>
鶴見製作所<6351>
加藤製作所<6390>
島根銀行<7150>
今仙電機製作所<7266>
理研計器<7734>
OUGホールディングス<8041>
トマト銀行<8542>
サガミチェーン<9900>
■14時30分
住友不動産<8830>
※上記スケジュールは予定になっておりますので、発表日時が変更になる場合がございます。
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
12:45 30年国債入札の結果発表
14:00 10月消費動向調査(予想:40.5、9月:39.9)
15:00 10月景気ウォッチャー調査先行き(9月:48.7)
15:00 10月工作機械受注(9月:前年比+34.7%)
<KO>