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欧米為替見通し:10月10日のルー米財務長官の消費増税延期の勧め

注目トピックス 市況・概況

本日12日の欧米市場のドル・円は、「消費増税延期、衆院解散総選挙」に関するヘッドラインに注目する展開となる。

ドル・円のテクニカル分析では、酒田罫線法で陽線新高値11手を数えており、利食い推奨の目安だった「新値8手10手は酒田の骨子」を超えて、「買われ過ぎ」の領域に突入している。ドル・円相場の過去のトレンドのパターンでは、陽線新高値15手程度が目安となっていることで、2007年10月の高値117円95銭処が目先の目標値となる。

ヘッジファンド筋は、2015年10月の消費増税が決定される2014年12月8日に向けて、日本経済の減速懸念というシナリオで、安倍トレード(日本株買い・円売り)のショート、すなわち、日本株売り、円買いのポジションを構築していた。しかしながら、想定外の「消費増税先送り、衆院解散総選挙」の可能性を受けて、日本株とドル・円の買戻しを余儀なくされている。

本邦投資家は、消費増税の先送りにより、日本経済の減速懸念が払拭されることで、安倍トレード(日本株買い・円売り)第2幕への期待感の高まりから、日本株買い、円売りを進めている。

17日に発表される日本の7-9月期国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+2.2%と予想されており、最低が+0.80%、最高が+3.00%となっている。安倍首相は、前期比年率+1.0%を割込む数字を警戒しているのかもしれないが、背中を押したのは、ルー米財務長官が、10月10日の国際通貨金融委員会(IMFC)で、消費増税先送りを勧めたことで、国際公約順守から解放されたからかもしれない。

【今日の欧米市場の予定】

18:30 英・10月失業率(予想:2.7%、9月:2.8%)
19:00 ユーロ圏・9月鉱工業生産(前月比予想:+0.7%、8月:-1.8%)
19:30 英国中央銀行が四半期物価報告
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請件数(前回:-2.6%)
24:00 米・9月卸売在庫(前月比予想:+0.2%、8月:+0.7%)
03:00 米財務省10年債入札(240億ドル)
03:30 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演



<KO>

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