前場に注目すべき3つのポイント〜消費再増税の先送りと景気刺激策への思惑
[14/11/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
18日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:消費再増税の先送りと景気刺激策への思惑
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
■前場の注目材料:安倍首相、消費再増税延期と衆院解散をきょう表明へ
■消費再増税の先送りと景気刺激策への思惑
☆日経225想定レンジ:上限17250円-下限17000円
18日の東京市場は自律反発を意識した相場展開が期待される。17日の米国市場はまちまちだった。日本の7-9月期GDPが予想外のマイナス成長となったことが嫌気されたが、大型M&Aの発表が相次いだことが好感され、NYダウは小幅に上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の17195円、円相場は1ドル116円70銭辺りでの推移となっている。
17日の日経平均は500円を超える下げとなり、節目の17000円を割り込んだ。まずは、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、大幅な下げに対する反動をみせてきそうだ。安倍首相は今日にも、消費再増税の先送りと、衆院を解散する考えを表明することになるが、合わせて7-9月期GDPがマイナス成長となったことから、景気刺激策への期待が高まりそうだ。
GDPの6割近くを占める個人消費のテコ入れが最大の焦点とみられ、特に低所得層の家計に対する負担軽減策として、商品券の配布補助や住宅エコポイントの再開、住宅金利の優遇などが候補にあがっているようである。消費再増税の先送りと景気刺激策への思惑などから、不動産・住宅設備関連などへは見直しの流れが意識されそうだ。
そのほか、来週からはJPX日経400先物の取引が開始される。改めてGPIF改革への思惑が高まりやすくなるため、高ROE銘柄への物色が強まりやすいと考えられる。大幅調整の中、先行き不透明感も意識されそうだが、高ROE銘柄の押し目は注目していきたいところだろう。
■外資系証券の注文動向:差し引き140万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り790万株、買い650万株、差し引き140万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月11日(火):100万株の買い越し
11月12日(水):180万株の買い越し
11月13日(木):40万株の売り越し
11月14日(金):360万株の買い越し
11月17日(月):490万株の買い越し
■前場の注目材料
・安倍首相、消費再増税延期と衆院解散をきょう表明へ
・住宅エコポイントの再開、住宅金利優遇の可能性、不動産・住宅設備関連に注目
・燃料電池関連には材料が相次ぐ、鳥インフル関連の動向にも注目へ
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:30 閣議後、閣僚会見予定
10:00 「今後の経済財政動向等についての点検会合」(第5回)
<海外>
09:30 豪準備銀行11月理事会議事録
<KO>