24日の米国市場ダイジェスト:ダウは7ドル高、最高値更新もOPEC会合控え上げ幅縮小
[14/11/25]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは7ドル高、最高値更新もOPEC会合控え上げ幅縮小
NYダウ ナスダック
終値 :17817.90 終値 :4754.89
前日比:+7.84 前日比:+41.92
始値 :17812.63 始値 :4725.17
高値 :17855.27 高値 :4755.02
安値 :17793.19 安値 :4723.62
24日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は7.84ドル高の17817.90、ナスダックは41.92ポイント高の4754.89で取引を終了した。先週、中国や欧州の金融緩和を受けて過去最高値を更新した流れを受け、朝方から買いが先行。ただし、今週木曜日(27日)に予定されている石油輸出国機構(OPEC)総会の結果を見極めたいとの思惑から、上げ幅を縮小する展開となった。ダウ平均やS&P500指数は過去最高値を更新。セクター別では、メディアや半導体・半導体製造装置が上昇する一方、電気通信サービスや公益事業が下落した。
周波数オークションの入札総額が340億ドルと予想以上の水準となったことでベライゾン(VZ)やAT&T(T)など通信大手が下落。航空・防衛など複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)はルイ・シェネバートCEOが、突然の退任を発表して下落。製薬のメルク(MRK)はエボラ出血熱のワクチン開発・製品化でニューリンク・ジェネティックス社と提携を発表し小幅下落となった。一方で、携帯端末メーカーのアップル(AAPL)はアナリストの目標株価引き上げを受け上昇し、過去最高値を更新。
現在、米国の中東OPEC諸国からの原油輸入は30年ぶりの低水準となっている。木曜日の会合で減産を決定しなければ、原油価格は60ドル台まで下落する可能性も指摘されている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は118円25銭、ユーロ・円主導で円売り優勢に
ドル・円は118円18銭から118円48銭まで上昇し、118円25銭で引けた。この日発表の米国の10月シカゴ連銀全米活動指数の下振れでドル売りとなったが、衆議院選挙での与党優勢の調査結果や、ユーロ・円の買いが強まったこともあり、円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.2402ドルから1.2444ドルまで上昇した。ノボトニー・オーストリア中銀総裁やバイトマン独連銀総裁のタカ派的な発言を受けて、ユーロ買いが強まった。ユーロ・円は146円68銭から147円31銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5672ドルから1.5715ドルまで上昇。ドル・スイスフランは、0.9697フランから0.9663フランまで下落した。
■NY原油:反落で75.78ドル、OPEC減産合意に懐疑的な見方も
NY原油は反落(NYMEX原油1月限終値:75.78 ↓0.73)。77.02ドルまで上昇した後、75.70ドルまで下落した。この日期限のイラン核協議が最終合意に至らず、来年7月まで交渉期限を延長し、協議を続けることを決定。それを受けて、イランの原油産出量が早期に拡大する可能性は後退したとの観測から、一時買いが強まった。
しかし、27日に開催される石油輸出国機構(OPEC)の総会に関して、減産合意の見方が根強いものの、ここにきて合意には懐疑的な見方も浮上。引けにかけて売りが勝る展開になったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 17.18ドル +0.06ドル(+0.35%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.62ドル +0.09ドル(+0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)190.07ドル +0.48ドル(+0.25%)
インテル(INTC) 36.25ドル +0.66ドル(+1.85%)
アップル(AAPL) 118.62ドル +2.15ドル(+1.85%)
グーグル(GOOG) 539.27ドル +1.77ドル(+0.33%)
フェイスブック(FB) 74.01ドル +0.26ドル(+0.35%)
キャタピラー(CAT) 105.96ドル -0.49ドル(-0.46%)
アルコア(AA) 17.22ドル -0.23ドル(-1.32%)
ウォルマート(WMT) 85.40ドル +0.75ドル(+0.89%)
<KO>