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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀のETF買入れ思惑

注目トピックス 市況・概況

2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀によるETF買入れへの思惑
・ドル・円は118円45銭付近、東京株式市場の下げ幅縮小で下げ渋る展開
・後場は日銀のETF買入れ観測を見極め、先物注視で上昇なら大型株にシフト

■日銀によるETF買入れへの思惑

日経平均は小幅安。3.86円安の17586.24円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えている。1日の米国市場は、感謝祭の小売売上高が前年比11%減となったことが嫌気され、小売関連株に売りが広がった。また、米格付け会社ムーディーズは1日、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に1段階引き下げており、これを受けて幅広い銘柄に利益確定の売りが先行。

しかし、寄り付き直後につけた17476.42円を安値に、その後は下げ幅を縮める展開。個別ではトヨタ自<7203>が売り一巡後にプラスに転じたほか、ホンダ<7267>、富士重<7270>、マツダ<7261>など自動車株が堅調。また、原油先物相場が反発していたこともあり、原油安を背景に資源株にはショートカバーとみられる動きに。

セクターでは、鉱業、石油石炭、非鉄金属、保険、輸送用機器、精密機器などが上昇。一方で、食料品、不動産、その他製品、陸運、銀行、パルプ紙、小売などが軟調。規模別指数では大型株指数のみがマイナスだった。

日経平均、TOPIXの前引けの下落率は0.02%となり、後場は日銀によるETF買入れへの思惑が高まりそうである。JPX日経400の下落率は0.07%であるが、後場寄り付き直後の動向を見極めたいところであろう。日銀による買入れ観測が強まるようだと、あっさり日経平均など各指数はプラスに転じてくることになる。中小型株などから、主力大型株に物色対象がシフトする可能性もあるため、見極めが必要なところであろう。

その他、バイオ関連の一角が堅調に推移しているが、物色の持続性などから資金の逃げ足の速さなどには注意しておきたいところであろう。

■ドル・円は118円45銭付近、東京株式市場の下げ幅縮小で下げ渋る展開

ドル・円は118円45銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が下げ幅を縮小する展開になっていることで下げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.2463ドルから1.2475ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測から上げ渋る展開。ユーロ・円は、147円56銭から147円65銭で推移。

12時16分時点のドル・円は118円45銭、ユーロ・円は147円67銭、ポンド・円は186円31銭、豪ドル・円は100円49銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・投資家の押し目買い意欲は強く、日経平均は下げ幅縮小
・原油市況反発で鉱業がセクター上昇率トップ、中小型株の一角にも資金
・後場は日銀のETF買入れ観測を見極め、先物注視で上昇なら大型株にシフト

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 10年国債入札の結果発表

<海外>

12:30 豪準備銀行(中央銀行)が政策金利発表(2.50%で現状維持の予想)
14:30 インド準備銀行(中央銀行)が政策金利発表(主要金利は現状維持の予想)



<KO>

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