前場に注目すべき3つのポイント〜小惑星探査機「はやぶさ2」きょう打上げへ
[14/12/03]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
3日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:格下げでも下げず、師走相場への期待感がより高まる
■外資系証券の注文動向:差し引き1130万株の買い越し
■前場の注目材料:小惑星探査機「はやぶさ2」午後打上げへ、NEC<6701>など関連銘柄に関心が向かうか
■格下げでも下げず、師走相場への期待感がより高まる
☆日経225想定レンジ:上限17800円-下限17600円
3日の東京市場は堅調な相場展開が期待される。2日の米国市場では、NYダウが100ドルを超える上昇となり、史上最高値を更新。11月新車販売台数が概ね堅調な内容であったほか、大規模なM&A(合併・買収)の発表なども好感された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の17780円だったほか、円相場は1ドル119円20銭辺りと円安に振れて推移している。また、ECB(欧州中央銀行)理事会を4日に控え、追加金融緩和に踏み切る可能性なども材料視されよう。
日経平均は連日で年初来高値を更新しており、師走相場への期待感がより高まることになりそうだ。また、2日には日銀のETF買入れ(JPX日経400含む)が確認されたほか、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による買いも観測されている。米格付け会社ムーディーズによる格下げを受けて反落で始まったが、その後の戻りはやり過ぎにも映る。日銀の買い支えにより下げない状況であり、将来的には不安要因にもなりそうである。とはいえ、現在の需給の要でもあり、これに向かう形でのショートポジションは禁物のようである。
そのため、JPX日経400構成銘柄のほか、高ROE銘柄、原油安メリット、政策関連などへの資金流入は継続することになろう。直近IPOなど中小型株などへの循環的な値幅取りの動きも活発化しやすい。しかし、IPOへの期待感も相当高まっていると考えられるが、換金売りなども意識されてくる。さらに、全てが好パフォーマンスというよりは、さすがに絞られてくると考えられ、資金の逃げ足も速いことは意識しておく必要があるだろう。
■外資系証券の注文動向:差し引き1130万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1030万株、買い2160万株、差し引き1130万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月26日(水):180万株の売り越し
11月27日(木):460万株の売り越し
11月28日(金):230万株の買い越し
12月1日(月):250万株の買い越し
12月2日(火):540万株の買い越し
■前場の注目材料
・NYダウが史上最高値を更新、リスク選好でドル・円は119円台に
・小惑星探査機「はやぶさ2」午後打上げへ、NEC<6701>など関連銘柄に関心が向かうか
・大塚HD<4578>、米製薬ベンチャーを4200億円で買収
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 貸出先別貸出金
<海外>
09:30 豪・7-9月期国内総生産(前年比予想:+3.1%、4-6月期:+3.1%)
10:00 中国・11月非製造業PMI(10月:53.8)
10:45 中国・11月HSBCサービス業PMI(10月:52.9)
<KO>