欧米為替見通し:2名のタカ派連銀総裁の発言に注目
[14/12/03]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日3日の欧米市場のドル・円は、米国11月のADP雇用統計、ISM非製造業「雇用」指数などで、5日に発表される米国11月の雇用統計を見極める展開となる。
フィッシャーFRB副議長は、昨日「『相当な期間』を削除する時期が近づいており、利上げの指針として、経済指標を重視することになる」と述べた。
6月のFRB副議長就任時は、「引き続き大規模な金融緩和が必要である」と述べ、イエレンFRB議長と同様の「ハト派」だった。
10月には、超低金利政策の 継続期間を示す「相当な期間」とは、「2ヶ月から12ヶ月」と述べており、「中立派」となった。
昨日の発言は、非伝統的金融政策に批判的だったイスラエル中銀総裁の頃と同じの「タカ派」に戻ったことになる。
本日は、フィッシャーFRB副議長をタカ派陣営に迎えたことで、タカ派のプロッサー米フィラデルフィア連銀総裁とフィッシャー米ダラス連銀総裁の発言に注目することになる。
米国11月の雇用統計の予想は、失業率が5.8%で10月と変わらず、非農業部門雇用者数は、前月比+23.0万人で、10月の+20.9万人からの増加幅の拡大が見込まれている。予想通りに改善していた場合、16-17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げまでの「相当な期間」という時間軸が削除される可能性が高まることになる。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 ユーロ圏・11月総合PMI改定値(予想:51.4)
18:00 ユーロ圏・11月サービス業PMI改定値(予想:51.3)
18:30 英・11月サービス業PMI(予想:56.5、10月:56.2)
19:00 ユーロ圏・10月小売売上高(前月比予想:+0.5%、9月:-1.3%)
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-4.3%)
22:15 米・11月ADP雇用統計(予想:前月比+22.2万人、10月:+23.0万人)
22:30 米・7-9月期労働生産性改定値(予想:+2.4%)
24:00 米・11月ISM非製造業景況指数(予想:57.5、10月:57.1)
04:00 米地区連銀経済報告
プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁が講演予定
フィッシャー米ダラス連銀総裁が講演予定
ブラジル中央銀行が政策金利発表予定(現行11.25%、0.5%利上げの可能性)
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