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前場に注目すべき3つのポイント〜衆院選序盤情勢への思惑も

注目トピックス 市況・概況

4日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:先高感が強いものの、上値追いには慎重か
■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の買い越し
■前場の注目材料:衆院選序盤情勢で自民党が300議席(定数475議席)をうかがう勢いと伝わる

■先高感が強いものの、上値追いには慎重か

☆日経225想定レンジ:上限17950円-下限17750円

4日の東京市場は買い先行の展開になろう。3日の米国市場は上昇。経済指標や米地区連銀経済報告(ベージュブック)が好感され、NYダウは連日で史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の17910円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均も連日で年初来高値を更新することになる。

また、衆院選について日経新聞社が行った世論調査では、衆院定数475議席のうち、自民党は300議席をうかがう勢いと伝えている。与党優勢は想定されているが、安倍長期政権への思惑から政策関連への物色に向かわせよう。また、欧州では4日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。ドラギ総裁は先日の講演で、低迷しているユーロ圏の物価をできるだけ早くテコ入れするために「やるべきことをやる」と表明。「量的緩和」の実施の時期や手法を詰めると伝えられているなか、緩和期待が相場の下支え要因になろう。

一方、買い一巡後はこう着感の強い展開になりやすい。前引け段階でマイナス圏となると、日銀によるETF買入れにより、後場に上げ幅を広げる展開になりやすい。しかし、買い先行で始まった時には日銀の買入れはなく、次第に利益確定の売りに上げ幅を縮める格好にも。そのため、買い先行で始まった場合には陰線形成にもなりやすく、先高感が強いものの、上値追いには慎重になりそうだ。

そのほか、中小型株の主力銘柄などには利益確定の動きが強まっている。IPOを控えて換金売りの動きも出ていると考えられ、日経平均が連日で年初来高値を更新するなか、それ程強さが感じられない状況になろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き560万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1270万株、買い1830万株、差し引き560万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月27日(木):460万株の売り越し
11月28日(金):230万株の買い越し
12月1日(月):250万株の買い越し
12月2日(火):540万株の買い越し
12月3日(水):1130万株の買い越し

■前場の注目材料

・衆院選序盤情勢で自民党が300議席(定数475議席)をうかがう勢いと伝わる
・ソフトバンク<9984>、シンガポール社に300億円出資へ
・日本水産<1332>と日清食品冷凍が冷凍食品の出荷価格を15年1月以降順次引き上げ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
10:30 佐藤日銀審議委員が講演(高知)

<海外>

09:30 豪・10月小売売上高(前月比予想:+0.1%、9月:+1.2%)
09:30 豪・10月貿易収支(予想:-18億豪ドル、9月:-22.61億豪ドル)



<KO>

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