日本株見通し:先高感が強いものの、上値追いには慎重か
[14/12/04]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
4日の東京市場は買い先行の展開になろう。3日の米国市場は上昇。経済指標や米地区連銀経済報告(ベージュブック)が好感され、NYダウは連日で史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の17910円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均も連日で年初来高値を更新することになる。
また、衆院選について日経新聞社が行った世論調査では、衆院定数475議席のうち、自民党は300議席をうかがう勢いと伝えている。与党優勢は想定されているが、安倍長期政権への思惑から政策関連への物色に向かわせよう。また、欧州では4日に欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。ドラギ総裁は先日の講演で、低迷しているユーロ圏の物価をできるだけ早くテコ入れするために「やるべきことをやる」と表明。「量的緩和」の実施の時期や手法を詰めると伝えられているなか、緩和期待が相場の下支え要因になろう。
一方、買い一巡後はこう着感の強い展開になりやすい。前引け段階でマイナス圏となると、日銀によるETF買入れにより、後場に上げ幅を広げる展開になりやすい。しかし、買い先行で始まった時には日銀の買入れはなく、次第に利益確定の売りに上げ幅を縮める格好にも。そのため、買い先行で始まった場合には陰線形成にもなりやすく、先高感が強いものの、上値追いには慎重になりそうだ。
そのほか、中小型株の主力銘柄などには利益確定の動きが強まっている。IPOを控えて換金売りの動きも出ていると考えられ、日経平均が連日で年初来高値を更新するなか、それ程強さが感じられない状況になろう。
<FA>