ユーロ週間見通し:対米ドルでは軟調か、ディスインフレ懸念
[14/12/06]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■ユーロは対米ドルで弱含み、1月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和観測
先週のユーロ・ドルは下落。欧州中央銀行定例理事会では現状の金融政策の維持が決定されたものの、1月の欧州中央銀行定例理事会での追加緩和の可能性が示唆されたこと、米国11月の非農業部門雇用者数が大幅に増加したことで弱含みに推移した。
先週のユーロ・円は上昇。衆議院選挙での与党圧勝の調査報道や11月の米雇用統計の改善などを受けて米ドル高・円安が急速に進んだことが対円レートの上昇につながった。取引レンジはユーロ・ドル1.2271ドル-1.2507ドル、ユーロ・円147円04銭-149円52銭。
■対米ドルでは軟調推移か、原油価格とターゲット長期資金供給オペに要注目
今週のユーロ・ドルは軟調推移か。原油価格が続落した場合、ユーロ圏のディスインフレ懸念が高まること、ターゲット長期資金供給オペ(LTRO)が予想を下回った場合、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の可能性が高まることで軟調推移が予想される。
今週のユーロ・円は強含みか。衆議院選挙での与党圧勝観測、原油価格の下落基調を受けてユーロは対円で強含みに推移すると予想される。ただし、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測は後退していないため、ユーロが大幅高となる可能性は低い。
主な発表予定は、8日(月):(ユーロ圏)12月センティックス投資家信頼感、12日(金):(ユーロ圏)10月鉱工業生産。
予想レンジ:ユーロ・円147円00銭-151円00銭/ユーロ・ドル1.2000ドル-1.2500ドル
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