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後場に注目すべき3つのポイント〜日銀によるETF買い入れは期待できず

注目トピックス 市況・概況

8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・18000円回復、GDP下方修正で利益確定への心理に
・ドル・円は121円55銭付近、東京株式市場の上げ渋る展開で上値が重い
・後場は日銀のETF買い入れは期待できず、利食い売りが引き続き重しになる可能性

■18000円回復、GDP下方修正で利益確定への心理に

日経平均は小幅に続伸。0.84円高の17921.29円(出来高概算11億1000万株)で前場の取引を終えている。日経平均は続伸で始まり、18000円を回復してのスタートとなった。5日の米国市場で、注目された非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回ったことが好感され、NYダウは最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の18045円だった流れを引き継いで始まった。

ただし、寄り付き前に発表された7-9月期GDP改定値が、年率1.9%減に下方修正された。速報値(1.6%減)から上方修正されるとみられていたこともあり、18000円を回復して始まった後は、利益確定の売りも出やすく、18000円を挟んでの強弱感が対立している。セクターでは、ゴム製品、繊維、輸送用機器、サービス、医薬品、非鉄金属、海運などが小じっかリ。一方で、水産農林、電力ガス、保険、鉱業、陸運、空運、小売などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗。

日経平均は18000円回復後は強弱感が対立しやすいとの見方が大勢だったこともあり、想定内の値動きであろう。ただ、7-9月期GDP改定値が予想に反して下方修正されたことにより、利益確定の売りに傾いているようである。

また、辛うじてマイナスであれば後場は日銀によるETF買入れが意識されやすいだろうが、前引けのTOPIXの上昇率は0.04%、JPX日経インデックス400は0.03%だった。後場のETF買入れは期待できないため、日経平均の18000円割れが長引くようだと、利益確定の売りが強まる可能性がありそうだ。また、ソフトバンク<9984>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>辺りがマイナス圏で推移していることも、重石になりそう。とはいえ、ショートポジションは避けたいところである。

■ドル・円は121円55銭付近、東京株式市場の上げ渋る展開で上値が重い

ドル・円は121円55銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が上げ渋る展開となっていることで上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.2278ドルから1.2303ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測から上げ渋る展開。ユーロ・円は、149円25銭から149円79銭で推移。

12時13分時点のドル・円は121円55銭、ユーロ・円は149円39銭、ポンド・円は189円22銭、豪ドル・円は100円93銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均はGDP改定値の下方修正や短期的な過熱感で伸び悩む
・ソフトバンク<9984>などの下落が重し、中小型株の一角での値幅取りに
・後場は日銀のETF買い入れは期待できず、利食い売りが引き続き重しになる可能性

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

13:30 11月企業倒産(帝国データ)
14:00 11月景気ウォッチャー調査(先行き予想:47.0、10月:46.6)

<海外>

16:00 独・10月鉱工業生産(前月比予想:+0.4%、9月:+1.4%)



<KO>

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