欧米為替見通し:米国の10月求人労働異動調査(JOLT)に注目へ
[14/12/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日9日の欧米市場のドル・円は、米国10月の求人労働異動調査(JOLT)を見極める展開となる。
米国11月の非農業部門雇用者数は、前月比+32.1万人の増加を記録したが、市場では、季節調整要因で歪められた数字、との懐疑的な見方が警戒されている。
米国の19つの雇用関連指標で構成される米国11月の米労働市場情勢指数(LMCI)は、2.9となり、10月の3.9、9月の4.5、8月の3.2から悪化傾向にあることが示された。
本日は、イエレンFRB議長が「イエレン・ダッシュボード」で注視している9つの雇用関連指標の内、4つ(求人率、解雇率、退職率、採用率)が発表される。
イエレンFRB議長は、これら9つの雇用関連指標がリセッション(景気後退)前の水準を回復するまで、利上げには踏み切らない、と示唆している。
9つの雇用関連指標は、ここ数ヶ月間、3勝(回復)6敗(未回復)の負け越しが続いている。
【○:回復、●:未回復】(2007年12月リセッション前)
●失業率 :5.8%(5.0%)
○非農業部門雇用者数:+32.1(+9.7)
●長期失業者の割合 :30.7%(19.1%)
●労働参加率 :62.8%(66.1%)
●不完全雇用率 :11.4%(8.8%)
○求人率 :3.3%(3.0%)
○解雇率 :1.2%(1.4%)
●退職率 :2.0%(2.1%)
●採用率 :3.6%(3.8%)
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・10月鉱工業生産(前月比予想:+0.2%、9月:+0.6%)
18:30 英・10月製造業生産(前月比予想:+0.2%、9月:+0.4%)
24:00 米・10月卸売在庫(前月比予想:+0.2%、9月:+0.3%)
24:00 米・10月JOLT求人件数(予想:479万件、9月:473.5万件)
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