NY株式:ダウは51ドル安、エネルギー&モメンタム銘柄主導で下げ幅縮小
[14/12/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
9日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は51.28ドル安の17801.20、ナスダックは25.77ポイント高の4766.47で取引を終了した。中国経済が当局の短期融資に関する担保規制の厳格化によって成長が鈍化するとの懸念や、ギリシャの大統領選前倒しに伴う政局混乱への不安などが嫌気され、下落して始まった。ドル高一服で売られ過ぎ感のあった原油を中心に商品相場が上昇し、エネルギー関連株が買われたほか、成長期待が高く値動きの大きい「モメンタム銘柄」にも買い戻しが向かい、売り一巡後は下げ幅を縮める展開となった。10月卸売売上高・在庫が予想を上回ったことも支援材料となった。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器やエネルギーが上昇する一方、電気通信サービスや消費者・サービスが下落した。
税務サービスのH&Rブロック(HRB)は、四半期決算が市場予想よりも悪化したことで下落。通信大手のベライゾン(VZ)は、販売促進キャンペーンと値下げが10-12月期の利益を圧迫するとの見方を示し軟調推移。家電・電子製品販売のコンズ(CONN)は冴えない決算と最高財務責任者の退職を発表し、急落した。一方、アパレル大手のアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、最高経営責任者の退任が報じられて上昇した。原油安によって燃料効率の優れた航空機に対する需要が旺盛。特に航空機ファイナンス需要の増加が著しく、ボーイングと欧州の競合エアバスの生産ペースは過去最高となっている。
(Horiko Capital Management LLC)
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