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前場に注目すべき3つのポイント〜モメンタム銘柄や水素関連の動向に注目へ

注目トピックス 市況・概況

10日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米モメンタム銘柄物色の波及効果に期待
■外資系証券の注文動向:差し引き1180万株の売り越し
■前場の注目材料:政府が水素ステーションの規制緩和に乗り出すとの報道、改めて水素関連に注目

■米モメンタム銘柄物色の波及効果に期待

☆日経225想定レンジ:上限17700円-下限17500円

10日の東京市場は売り先行の展開になろう。9日の上海市場が5%超の下落となり、欧州ではギリシャの大統領選前倒しに伴う政局混乱への不安などが嫌気され下落。この流れを受けた9日の米国市場も波乱の展開となり、NYダウは一時200ドルを超える下げをみせている。その後はエネルギー関連株や成長期待が高く値動きの大きいモメンタム銘柄にも買い戻しが向かう格好から下げ幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の17620円だった。

NYダウの下げ渋りは安心感につながる可能性が高く、売り先行後はリバウンドを意識したスタンスになりそうである。ただし、中国市場の波乱含みの展開が続くかを見極めたいとの様子見ムードも強まりやすい面もあり、前場半ばまでは手掛けづらい状況になりそうだ。また、下落局面での日銀のETF買入れによる下支えについても、前日の下落での効果が薄れており、過度な期待感からの買いも手控えられよう。

もっとも、足元の調整は既に警戒されていた面が大きく、大きく下に売り込む流れはないとみておきたい。また、原油先物相場の上昇により、いったんは資源関連への物色も意識される。そのほか、米国でのモメンタム銘柄の上昇を背景に、足元で換金売り等によってトレンドを崩しているSNS関連などへの見直しの流れも期待できそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き1180万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1960万株、買い780万株、差し引き1180万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月3日(水):1130万株の買い越し
12月4日(木):560万株の買い越し
12月5日(金):670万株の買い越し
12月8日(月):490万株の買い越し
12月9日(火):10万株の売り越し

■前場の注目材料

・世界経済への不安が再燃しリスク回避加速、ドル・円は一時117円台に
・スカイマーク<9204>はANA<9202>にも支援要請の方針を固めたと伝わる
・政府が水素ステーションの規制緩和に乗り出すとの報道、改めて水素関連に注目

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 10-12月期法人企業景気予測調査
08:50 11月国内企業物価指数(前年比予想:+2.6%、10月:+2.9%)

<海外>

09:30 豪・10月住宅ローン(前月比予想:+0.1%、9月:-0.7%)
10:30 中国・11月生産者物価指数(前年比予想:-2.4%、10月:-2.2%)
10:30 中国・11月消費者物価指数(前年比予想:+1.6%、10月:+1.6%)



<KO>

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