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後場に注目すべき3つのポイント〜リスク回避先行、中小型の一角に見直し買い

注目トピックス 市況・概況

10日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・売り込まれていた中小型株に関心
・ドル・円は119円51銭付近、リスク回避の円買いが優勢に
・トヨタ<7203>など主力株中心に利食い、中小型株の一角に見直し買い

■売り込まれていた中小型株に関心

日経平均は大幅に続落。282.99円安の17530.39円(出来高概算11億7000万株)で前場の取引を終えている。中国の景気減速懸念などを受けた欧米市場の下落の影響から幅広い銘柄が売り先行で始まった。円相場が1ドル119円台半ばで推移していることも、利益確定の売りにつながっている。

寄り付き直後には下げ渋る動きもみられたが続かず、前場半ばには一時17518.05円まで下げ幅を広げる局面をみせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の7割近くを占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも2桁の下落だが、なかでも大型株指数の弱さが目立つ。セクターでは、水産農林、鉱業、電力ガスが小じっかり。半面、ゴム製品、輸送用機器、繊維、証券、鉄鋼、機械などの弱さが目立つ。

日経平均はギャップダウンで始まり、その後も下げ幅を広げており、押し目買いを入れづらい状況。また、欧米株安のきっかけになった上海市場が不安定な値動きをみせていることで、リスク回避にも向かわせているようである。当然、先物市場では売り仕掛け的な動きもみられており、主力処へはインデックスに絡んだ売りが警戒される。日銀によるETF買入れも入ろうが、下支えとしての効力が弱まっており、戻り売りのターゲットになりそうだ。

一方、個人の需給は明日から本格化するIPO待ちであり、大きな動きはみせていないようだ。ただ、足元で換金売り等によってトレンドを崩している銘柄等は、換金売りが一巡することにより、見直しの流れが意識される。インデックスに絡んだ売りが警戒されるなか、売り込まれていた中小型株に関心が集まりそうだ。

■ドル・円は119円51銭付近、リスク回避の円買いが優勢に

ドル・円は119円51銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が弱含みに推移していること、ギリシャの金融危機再燃懸念、中国市場への警戒感などからリスク回避の円買いが優勢な展開となっている。ユーロ・ドルは、1.2363ドルから1.2394ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測から上げ渋る展開。ユーロ・円は、148円20銭から147円71銭まで軟調推移。

12時19分時点のドル・円は119円51銭、ユーロ・円は147円88銭、ポンド・円は187円25銭、豪ドル・円は98円97銭付近で推移している。

■後場のチェック銘柄

・世界的な経済・金融不安などからリスク回避先行
・トヨタ<7203>など主力株中心に利食い、中小型株の一角に見直し買い
・前引け後の先物は300円超の下落に、後場もリスク回避の動きが継続か

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 11月消費動向調査



<KO>

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