欧米為替見通し:12月17日のリスク回避
[14/12/10]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日10日の欧米市場のドル・円は、リスク回避の円買いで上げ渋る展開が予想される。
ドル・円のテクニカル分析では、1973年の変動相場制以降後の最長記録となるモメンタム指標での「円売られ過ぎ期間」、トレンドの最長記録に近い陽線新高値20手を数えたこと、高値圏での反落を示唆する「三羽烏」の可能性、などから調整局面入りの可能性が高まりつつある。
当面のドル買い・円売り材料としては、14日の衆議院選挙で与党圧勝の可能性、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、異例な低金利の継続期間である「相当な期間」が削除される可能性、年末に向けた米国企業の利益送金、などが挙げられる。
リスク要因としては、17日に前倒しされたギリシャの大統領選挙で選出出来なかった場合、解散総選挙となり、緊縮財政に反対している急進左派連合(SYRIZA)が躍進した場合、欧州債務危機が再燃する可能性が高まることになる。
17日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、「相当な期間」が削除された場合、クリスマスに向けて、ニューヨーク株式市場の売り圧力が強まる可能性が高まることになる。
中国では、レポ取引の担保として低格付け債が使用できなくなったことで、地方政府の資金繰りへの懸念が高まりつつある。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・10月商品貿易収支(予想:-95億ポンド、9月:-98.21億ポンド)
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-7.3%)
04:00 米・11月財政収支(予想:-675億ドル)
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