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ユーロ週間見通し:上値の重い展開か、ECBによる量的緩和への思惑

注目トピックス 市況・概況

■ユーロ強含み、欧州中央銀行(ECB)の早期緩和観測後退

先週のユーロ・ドルは堅調推移。ドラギ欧州中銀総裁が、2015年第1・四半期に現状の金融緩和策の効果を検証する、と発言したことが要因。しかし、第2回のターゲット長期資金供給オペ(LTRO)が予想を下回ったことでリスク選好的なユーロ買いはやや一服した。

先週のユーロ・円は弱含み。ギリシャ金融危機再燃への警戒感、中国の金融危機への警戒感を受けたリスク回避の円買い圧力が強まり、ユーロは一時146円43銭まで売られた。取引レンジ:ユーロ・ドル1.2247ドル-1.2495ドル、ユーロ・円146円43銭-149円78銭。

■原油価格とユーロ圏の景況感やインフレ率に要注目

今週のユーロ・ドルは、原油価格の動向、ユーロ圏12月の製造業PMIやサービス業PMIなどが手掛かり材料となる。原油価格が続落した場合、ユーロ圏のディスインフレ懸念が高まる。欧州中央銀行(ECB)による量的緩和への思惑は高まり、ユーロの上値は重くなることが予想される。

今週のユーロ・円は伸び悩みか。日本の衆議院選挙での与党圧勝観測、原油価格の下落基調を受けてユーロ買い・円売りは継続する可能性がある。ただし、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測は後退していないから、投機的なユーロ買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

主な発表予定は、16日(火):(ユーロ圏)12月製造業PMI・サービス業PMI、12月ZEW調査、10月貿易収支、19日(金):(ユーロ圏)10月経常収支。

予想レンジ:ユーロ・円146円00銭-150円00銭/ユーロ・ドル1.2100ドル-1.2600ドル



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