今日の為替市場ポイント:株式市場の動向を見極める展開
[14/12/15]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
先週末12日のドル・円相場は、東京市場では118円61銭から119円00銭で推移。欧米市場では一時119円08銭まで反発し、118円82銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は主に118円台前半で推移か。14日に行われた衆議院選挙で自民党の議席数は公示前をわずかに下回っており、日経平均株価が下落した場合、ドル・円は118円を下回る可能性がある。
15日発表される12月日銀短観の大企業製造業DIは+13と予想されており、前回調査と同じ水準となる見込み。大企業非製造業DIも+13で前回と同水準になることが予想されている。中小企業は製造業DIが-2、非製造業DIは-2でやや悪化すると予想されている。
大企業の業況判断は悪化していないが、円安がプラスになっているとは言い切れない。国内売上はさえない状態が続いている。中小企業の業況判断は内需の低迷と円安によるコスト高によって悪化しているようだ。
日銀の黒田総裁は11月25日の講演で「円安進行は輸出増加、株価上昇、訪日外国人観光客の増加につながるものの、輸入コストの上昇で中小企業や非製造業の収益や実質所得を圧迫する作用がある」と指摘している。この発言が本意ならば、今週開かれる日銀金融政策決定会合で円安の影響について議論される可能性が高いとみられる。
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