前場に注目すべき3つのポイント〜アトラやU-NEXTなど5社が新規上場
[14/12/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
16日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:IPOを中心とした中小型株への物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し
■前場の注目材料:アトラ<6029>やU-NEXT<9418>など5社が新規上場
■IPOを中心とした中小型株への物色に
☆日経225想定レンジ:上限17000円-下限16600円
16日の東京市場は引き続き波乱含みの相場展開になろう。15日の米国市場は続落。前週末の大幅な下げに対する反動から、NYダウは一時100ドルを超える上昇をみせる局面もあった。しかし、原油安に歯止めがかからず、ロシアの通貨や株式が大幅に下落するなど信用不安の高まりが嫌気され、下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円安の16705円と大きく下げており、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが先行することになろう。
また、ロシアは日本時間の16日早朝、主要政策金利を一気に6.5%引き上げて年17.0%にすると発表した。原油安がロシア経済に打撃をもたらすとの警戒感から資金流出が続いていることに対応する。ただし、事態が切迫しているとの見方が強まりやすく、市場の混乱につながるとの見方がされよう。
15日の東京市場の下落局面では、日銀のETF買入れが行われた。しかし、買入れが行われたにもかかわらず日経平均の17000円をキープさせるにとどまっており、買入れのインパクトが限定的との見方に。外部環境の不透明な中、押し目買いも入りづらく、物色の流れは内需・ディフェンシブ系にシフトしやすいと考えられる。
なお、本日はSFPダイニング<3198>、アトラ<6029>、U-NEXT<9418>、メディカル・データ・ビジョン<3902>、マークラインズ<3901>の5社が上場する。IPOラッシュのなか、個人主体の資金がIPOを中心とした中小型株の物色を強めてくることになりそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1180万株、買い1650万株、差し引き470万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
12月9日(火):10万株の売り越し
12月10日(水):1180万株の売り越し
12月11日(木):290万株の売り越し
12月12日(金):210万株の売り越し
12月15日(月):690万株の売り越し
■前場の注目材料
・米経済指標の予想下振れや原油安でリスク回避先行、NYダウは99ドル安に
・日立<6501>、スイス重電大手と送電分野の合弁会社設立へ
・アトラ<6029>やU-NEXT<9418>など5社が新規上場
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:45 閣議後、閣僚会見予定
08:50 日銀12月企業短期経済観測調査の全容公表
10:20 政労使会議
SFPダイニング<3198>が東証2部に新規上場(公開価格:1940円)
アトラ<6029>が東証マザーズに新規上場(公開価格:740円)
U-NEXT<9418>が東証マザーズに新規上場(公開価格:3000円)
メディカル・データ・ビジョン<3902>が東証マザーズに新規上場(公開価格:5180円)
マークラインズ<3901>が東証ジャスダックに新規上場(公開価格:1980円)
<海外>
09:15 デベル豪準備銀行総裁補講演
09:30 豪準備銀行理事会議事録
10:45 中国・12月HSBC製造業PMI速報値(予想:49.8、11月:50.0)
<KO>