後場に注目すべき3つのポイント〜ギリシャ動向、米FOMCを見極めへ
[14/12/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・値ごろ感からのショートカバー中心か
・ドル・円は116円72銭付近、緊急経済対策への期待感から堅調推移
・後場はギリシャ動向、米FOMC見極めムードが強まりやすいか
■値ごろ感からのショートカバー中心か
日経平均は反発。69.89円高の16825.21円(出来高概算11億8000万株)で前場の取引を終えている。ロシア中銀の大幅利上げにも通貨ルーブルが急落し、世界経済への先行き不安が広がる中、幅広い銘柄に売りが先行した。ただし、日経平均は寄り付き直後に付けた16672.94円を底に、その後はプラス局面を回復している。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、原油相場の下げ止まりを受けて鉱業が上昇率トップ。パルプ紙、ゴム製品、建設、石油石炭、金属製品などがしっかり。一方で、食料品、不動産、空運、化学、水産農林が小安い。
前場半ば辺りから切り返す動きをみせており、値ごろ感からの自律反発狙いの動きが強まっているようである。もっとも、ロシア経済の混乱や今晩の米国では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えており、ショートカバー中心とも考えられる。
そのため、一段の上昇というよりは、引けにかけてこう着感が強まる展開を想定。日経平均はシカゴ先物清算値まで下げずに切り返しているが、ボリンジャーバンドの-2σレベル。-3σまで下げることはなかったが、-2σを超えられずにいる状況も不安感の表れか。マザーズ、ジャスダックの鈍さもあり、先物主導によるインデックス売買が中心のようである。
■ドル・円は116円72銭付近、緊急経済対策への期待感から堅調推移
ドル・円は116円72銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していること、緊急経済対策への期待感から堅調推移。ユーロ・ドルは、1.2500ドルから1.2515ドルで推移。本日の長期資金供給オペ(LTRO)の返済予定を受けて下げ渋る展開となった。ユーロ・円は、145円67銭から146円32銭まで堅調推移。
12時14分時点のドル・円は116円72銭、ユーロ・円は145円87銭、ポンド・円は183円54銭、豪ドル・円は95円38銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・円高一服や先物買いなどで日経平均はプラス転換
・ソフトバンク<9984>やファナック<6954>が指数を牽引、動向を引き続き見極め
・後場はギリシャ動向、米FOMC見極めムードが強まりやすいか
☆後場の注目スケジュール☆
<海外>
16:30 タイ中央銀行が政策金利発表(2.00%で現状維持の予想)
<KO>