日経平均は大幅続伸、年末ラリーを意識した物色へ【クロージング】
[14/12/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日の日経平均は大幅に3日続伸となり、411.35円高の17621.40円(出来高概算27億株)で取引を終えた。18日のNY市場は堅調な経済指標が好感されたほか、ロシアのプーチン大統領の会見内容を受けてロシア金融市場の回復が期待されたこと、ルーブル相場の安定などを意識したリスク選好の展開に。NYダウは400ドルを超える大幅上昇となり、シカゴ先物についても節目の17500円を上回る中、これにサヤ寄せする格好でのギャップ・アップから始まった。
17500円を回復して始まった日経平均は、その後は狭いレンジでのもち合いが続いていた。しかし、17500円処での底堅さが意識されるなか、後場に入ると上げ幅を広げる展開となり、17600円を回復するとともに高値引けとなった。セクターでは不動産の上昇率が4%を超えたほか、証券、輸送用機器、銀行、その他金融、保険など緩和メリットセクターの強さが目立っている。この株式市場の強い動きを受けて、円相場は1ドル119円40銭レベルと、円安に振れて推移していた。
日銀の金融政策決定会合の結果が発表されており「金融政策の現状維持」を決定。これを受けて、やや利益確定の売りが先行する局面もみられたが、結果的にはショートカバーにつながった格好のようだ。
米FOMCが通過し、国内外の機関投資家の多くはクリスマス休暇に入ると考えられ、来週以降、全体の商いは細りそうである。一方で、ロシア金融市場の落ち着きがみられるなか、リスクオフとしていた資金が回帰する可能性もあり、薄商いの中を上に行きやすくなりそうだ。
また、個人の物色意欲は依然として旺盛であり、年末ラリーを意識した物色が期待される。IPOラッシュに備えた換金売りから調整が続いていた銘柄などへは、資金が還流する格好でリバウンドに向かいやすいだろう。
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