後場に注目すべき3つのポイント〜値動きの軽い銘柄に短期資金の関心が集中
[14/12/24]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・中小型株への見直しが意識されてくるか
・ドル・円は120円44銭付近、円売り持ちポジションの手仕舞いが優勢に
・ジーンズメイト<7448>が一時ストップ高、値動きの軽い銘柄に短期資金の関心が集中
■中小型株への見直しが意識されてくるか
日経平均は大幅に続伸。199.72円高の17834.86円(出来高概算11億3000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場ではNYダウが終値で初の18000ドル台に乗せたことで、買い安心感が広がっている。シカゴ先物は大阪比250円高の17850円だったが、大阪225はこれにサヤ寄せする格好から始まった。ただ、クリスマス休暇を控えて機関投資家など参加者は限られているため、大幅に上昇して始まった後は、17800円処でのこう着が続いている。
セクターでは陸運、化学、輸送用機器、空運、水産農林、保険、小売などが堅調。一方で、石油石炭、鉱業、医薬品などが一服に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。その中で、ミクシィ<2121>が換金売りに押されるなど、中小型株の一角は冴えない。
日経平均はギャップ・アップからのスタートで、ボリンジャーバンドの+1σを上回ってきている。+1σを支持線として底堅さが意識されてきており、こう着ながらも先高期待は高まりそうだ。また、ミクシィ<2121>がトレンドを悪化させている一方で、サイバーダイン<7779>が動意付いてきている。サイバーダインの上昇が刺激となり、他の材料株などへ波及をみせてくるようだと、足元で利食いがみられる中小型株への見直しが意識されてくるだろう。
そのほか、本日、第3次安倍内閣が発足することで、改めて安倍長期安定政権への期待感が高まる可能性がある。安藤ハザマ<1719>、ショーボンド<1414>など社会インフラ関連への物色も意識されよう。
■ドル・円は120円44銭付近、円売り持ちポジションの手仕舞いが優勢に
ドル・円は120円44銭付近で推移。ドル・円は、クリスマス休場を控えて円売り持ちポジションの手仕舞いが優勢に。ユーロ・ドルは、1.2172ドルから1.2188ドルで推移。ギリシャ議会での第3回大統領選挙への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、147円01銭から146円46銭まで軟調推移。
12時17分時点のドル・円は120円44銭、ユーロ・円は146円61銭、ポンド・円は186円79銭、豪ドル・円は97円65銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・外部環境好転で日経平均は大幅上昇も、市場参加者減少で動意薄
・ジーンズメイト<7448>が一時ストップ高、値動きの軽い銘柄に短期資金の関心が集中
・後場も参加者限定的で値動きの軽さを妙味にした物色が継続へ
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
13:00 特別国会召集、衆院本会議で安倍自民党総裁が首相に指名される見込み
<KO>