日本株見通し:実質2015年相場入り、政策期待などから物色意欲が強まる
[14/12/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
26日の東京市場は、引き続き市場参加者が限られるなか、こう着感の強い相場展開が続きそうである。25日の欧米市場はクリスマスの祝日のため休場であり、海外勢の資金流入は限られることになる。25日の東証1部の出来高は16億株台と8月以来の低水準だったが、本日も膨らみづらい需給状況であろう。
一方、本日から実質2015年相場入りとなる。週末要因からオーバーウィークのポジションこそ取りづらいものの、ディーラーなどは動きやすくなる。IPOでは本日のMRT<6034>上場で年内最後となる。IPOラッシュが通過し、今後は初値形成後に低迷している銘柄や換金売りで調整していた銘柄などへ、改めて見直し的な資金が向かいやすいだろう。
また、政策期待などから物色意欲が強まる可能性はありそうだ。各新聞紙面では27日の経済対策の内訳等が報じられているが、燃料電池車の水素スタンドについては建設費の補助に加え、運営費も3分の2を負担すると報じられている。また、子育て支援に5000億円を来年度予算に計上、消費・地方支援に1.8兆円など。
その他、東京都は今後5年間に都道172キロメートルで電線の地中化に着手すると発表しており、電線地中化関連などへのテーマ物色につながりそうである。水素や育児関連など目新しい材料ではないものの、個人主体の相場環境の中では、短期筋の値幅取り狙いが活発化しよう。
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