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ユーロ週間見通し:原油価格に注目、続落なら量的緩和の可能性が高まる

注目トピックス 市況・概況

■ユーロ弱含み、欧米金融政策の乖離とギリシャ金融危機懸念

先週のユーロ・ドルは弱含みとなり、一時1.2165ドルまで売られた。米連邦準備制度理事会(FRB)による2015年4月以降の利上げ開始観測、欧州中央銀行(ECB)による2015年第1・四半期での量的緩和観測、ギリシャ議会で次期大統領が選出出来なかったことによるギリシャ金融危機再燃懸念などがユーロ売りを促した。

先週のユーロ・円はやや強含み。日本のインフレ率が鈍化したことで追加緩和への期待は後退せず、リスク回避的な円買いは縮小した。欧米諸国の株高を意識した円売り・ユーロ買いが観測されており、ユーロの対円レートはやや強含みとなった。取引レンジはユーロ・ドル1.2165ドル-1.2273ドル、ユーロ・円145円90銭-147円27銭。

■原油価格とユーロ圏の景況感やインフレ率に要注目

今週・来週のユーロ・ドルは、原油価格の動向、12月のユーロ圏インフレ率、11.5%で高止まりが予想されている11月のユーロ圏失業率などに注目する展開となる。原油価格が続落した場合、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和の可能性が高まることでユーロは軟調推移が予想される。

今週・来週のユーロ・円はもみあいか。ユーロ圏のインフレ率鈍化への懸念は残されており、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測は後退していない。欧米諸国の株式相場が堅調に推移してもユーロの対円レートが上昇を続ける可能性は低いとみられる。

主な発表予定は、1月7日(水):(ユーロ圏)11月失業率、(ユーロ圏)12月消費者物価指数、1月8日(木):(ユーロ圏)11月小売売上高。

予想レンジ:ユーロ・円145円00銭-150円00銭/ユーロ・ドル1.1900ドル-1.2400ドル



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