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前場に注目すべき3つのポイント〜海外勢の資金流入に期待へ

注目トピックス 市況・概況

29日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:あと2営業日で日経平均は年初来高値を試すか
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の買い越し
■前場の注目材料:ソニー<6758>ゲーム機で接続障害、ハッカー集団が犯行声明

■あと2営業日で日経平均は年初来高値を試すか

☆日経225想定レンジ:上限18000円-下限17800円

29日の東京市場は、底堅い相場展開が期待される。26日の米国市場では商いは閑散ながらもNYダウは7営業日続伸で史上最高値を更新している。シカゴ日経225先物清算値は17900円に乗せており、クリスマス明けの海外勢による資金流入が期待される。

また、政府は27日の臨時閣議で、消費の喚起と地方の活性化を目的として、自治体が地域の事情に応じて柔軟に使える交付金を創設することなどを盛り込んだ総額3.5兆円程度の経済対策を決定した。30日に自民、公明の与党が来年度税制改正大綱を発表する。安倍長期政権が動き出すことで2015年相場への期待感も高まるであろう。そのため、残り2営業日で日経平均は年初来高値を試す相場展開が意識されそうである。

ただし、29日にギリシャ議会が大統領選出のため第3回投票を実施する。結果次第では金融不安が再燃することも意識しておく必要はありそうだ。外部環境の不透明感が強まる局面においては、政策をテーマとした内需関連にシフトしやすいとみておきたい。

また、年越しのポジションは取りづらいだろうが、今年は12月のIPOが28社と多く、これに伴う換金売りなどから11月以降、調整が強まっていた中小型株は多かった。ロシア金融情勢への不透明感から積極的なポジションが取りづらかったこともあり、昨年末のような翌年に対する期待先行の動きはそれ程強くないと考えられる。2015年のテーマ等を意識しつつ、足元で調整していた銘柄等への見直しなども強まることになりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り350万株、買い700万株、差し引き350万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月19日(金):670万株の買い越し
12月22日(月):340万株の買い越し
12月24日(水):420万株の買い越し
12月25日(木):250万株の買い越し
12月26日(金):140万株の売り越し

■前場の注目材料

・経済対策3.5兆円閣議決定、GDP0.7%押し上げとの試算
・ソニー<6758>ゲーム機で接続障害、ハッカー集団が犯行声明
・エコカー減税、15年度税制改正で基準引き上げへ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 製造業部門別投入・産出物価指数(11月、日本銀行)



<KO>

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