29日の米国市場ダイジェスト:ダウは15ドル安、ギリシャ解散・総選挙に警戒感
[14/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは15ドル安、ギリシャ解散・総選挙に警戒感
NYダウ ナスダック
終値 :18038.23 終値 :4806.91
前日比:-15.48 前日比:+0.05
始値 :18046.58 始値 :4801.26
高値 :18073.04 高値 :4813.72
安値 :18021.57 安値 :4798.90
29日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は15.48ドル安の18038.23、ナスダックは0.05ポイント高の4806.91で取引を終了した。ギリシャで次期大統領選出の最終投票が行われたが、連立与党の候補者に十分な支持が集まらず解散・総選挙が決まったことで債務危機再燃への警戒感から売りが先行した。しかし、その後は年末でポジション調整の売買で前週終値を挟んで終日もみ合う展開となった。セクター別では、公益事業や自動車・自動車部品が上昇する一方、ソフトウェア・サービスや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
工業製品メーカーのマニトウォック(MTW)は、著名投資家のカール・アイカーン氏が同社に投資を行っていることが明らかとなり急上昇。医薬品メーカーのギリアド・サイエンシズ(GILD)はモルガン・スタンレーの投資判断引き上げを受けて買われた。一方、アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は一部アナリストによる投資判断引下げを受けて下落した。
今週は年末年始で閑散取引となることが予想されるが、米国株式相場は元旦を除いて通常取引となる。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は120円70銭、対ユーロでのドル高の流れに連れる
ドル・円は120円44銭から120円73銭まで上昇し120円70銭で引けた。株式相場の回復に連れてリスク回避の円買いが後退。対ユーロでのドル高の流れに連れた。
ユーロ・ドルは、1.2215ドルから1.2143ドルまで下落し、1.2155ドルで引けた。大統領選挙の最終投票結果を受けて、ギリシャの解散・総選挙が決定。ギリシャ政局不安にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は、147円22銭から146円54銭まで下落。ポンド・ドルは、1.5563ドルから1.5508ドルへ下落した。ドル・スイスは、0.9851フランから0.9908フランへ上昇した。
[経済指標]
米・12月ダラス連銀製造業活動指数:4.1(予想:9.0、11月:10.5)
■NY原油:続落で53.61ドル、リビア供給懸念後退やドル高で売り優勢
NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:53.61 ↓1.12)。55.60ドルから52.90ドルまで下落した。リビア国営石油会社が、「リビア最大の石油積出港で炎上していた貯蔵タンク6基のうち、3基が鎮火」と発表したことを受け、リビアの供給懸念が後退し、売りが優勢になった。
また、ギリシャ政局に絡む欧州金融不安の再燃懸念からユーロ安・ドル高傾向となり、割高感が強まった。さらに、NYダウが下落に転じたことなども、原油の売り圧力になった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 18.11ドル +0.13ドル(+0.72%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.96ドル +0.24ドル(+0.62%)
ゴールドマン・サックス(GS)196.19ドル +0.74ドル(+0.38%)
インテル(INTC) 37.18ドル -0.37ドル(-0.99%)
アップル(AAPL) 113.91ドル -0.08ドル(-0.07%)
グーグル(GOOG) 530.33ドル -3.70ドル(-0.69%)
フェイスブック(FB) 80.02ドル -0.76ドル(-0.93%)
キャタピラー(CAT) 93.71ドル -0.52ドル(-0.55%)
アルコア(AA) 15.82ドル ±0.00ドル(±0.00%)
ウォルマート(WMT) 86.64ドル -0.27ドル(-0.31%)
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