日本株見通し:小型株指数が年初来高値、個人投資家の物色意欲は強い
[14/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
2014年の大納会の日経平均は、3年連続の高値引けとはならないが、底堅い相場展開になりそうである。29日の米国市場は高安まちまちだった。注目されていたギリシャでの次期大統領を選ぶ3回目の投票は、政府・与党の擁立候補の就任が否決された。政局の混迷による財政再建の遅れや欧州連合(EU)との関係悪化への警戒から売りが先行したが、NYダウは小幅な下げにとどまっている。
また、シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の17740円だった。29日の日経平均は先物主導で一時300円を超える下げを見せていたこともあり、先回り的な下げをみせていたとなれば、ショートカバーも入りやすく、落ち着いたスタートが期待される。
物色の流れとしては、個人主体による中小型株への資金流入が意識されやすい。規模別株価指数では、小型株指数が12月8日以来の年初来高値を更新しており、大型株指数の上値の重さを横目に、個人の物色意欲の強さが窺える。また、ギシリャの総選挙は来年1月25日となるが、それまでは金融不安などがくすぶりやすいだろう。そのため、主力大型株への物色よりは、テーマ株や個別材料株を手掛かりとした物色が強まりやすい。
2015年相場を意識した政策関連のほか、東レ<3402>は欧州自動車大手の独BMWに軽量素材の炭素繊維を供給すると報じられており、炭素繊維関連なども注目されそうだ。
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