日経平均は大幅続落、2015年は好スタートを切れるか【クロージング】
[14/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は大幅続落となり、279.07円安の17450.77円(出来高概算16億6000万株)で2014年の取引を終えた。大納会での18000円乗せや年初来高値などが期待されていたが、後場に入り下げ幅を広げている。結局は本日の安値で引けており、節目の17500円を割り込んでいる。
もっとも、国内外の機関投資家などは積極的な動きはみせておらず、個人主体の売買が中心だった。参加者のセンチメントに影響しやすいソフトバンク<9984>、ミクシィ<2121>辺りも冴えなく、先高感が膨らみづらかったようだ。
2015年大発会は1月5日となる。12月30日、31日、1月2日の米国市場の動向や為替市場の動向などの影響を受けてのスタートとなる。経済イベントでは6日に米12月のISM非製造業景気指数、12月のユーロ圏総合PMI、12月の中国HSBCサービス業PMI。7日は米FOMC議事録、12月のADP雇用報告。9日には12月の米雇用統計が予定されている。
また、9日に1月のオプションSQとなるが、前日には指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>の決算が予定されている。2015年は好スタートを切れるかが注目される。なお、ギリシャ問題については、総選挙が行われる1月25日までは相場全体の上値の重しとなる可能性がある。
イベントでは6日から、米ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が9日まで開催される。ウエアラブル端末など新製品・新技術等が発表されるとみられており、ハイテク企業への物色材料になりそうだ。そのほか、2015年も継続的ながら様々なイベントやテーマがあり、燃料電池車MIRAI(ミライ)のほか、リニア、北陸新幹線の全線開業、製造業の人材不足、デング熱、日本郵便、USJ、アナ雪2などが挙げられる。外部環境が不透明ななかでは、よりテーマ性のある材料銘柄に資金が向かいやすいだろう。
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