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前場に注目すべき3つのポイント〜ファーストリテ決算は市場コンセンサスを上振れ

注目トピックス 市況・概況

9日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:幻のSQ値なら中小型のテーマ・材料株にシフト
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し
■前場の注目材料:ファーストリテ<9983>の第1四半期決算は市場コンセンサスを上振れ

■幻のSQ値なら中小型のテーマ・材料株にシフト

☆日経225想定レンジ:上限17450円-下限17200円

9日の東京市場は買い先行の相場展開となろう。8日の米国市場では欧州中央銀行(ECB)による量的緩和観測が強まり、欧州株が全面高となった流れを受け、NYダウが300ドルを超す上昇となった。また、原油価格が下げ止まりつつあるとの見方が広がっていることも、買い安心感につながったようだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の17355円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートになろう。

また、8日大引け後に予想を上回る決算を発表したファーストリテ<9983>は、ADR(米国預託証券)で3%近い上昇をみせており、これも日経平均を押し上げる要因になりそうである。ただし、先物市場では決算を受けて一段高をみせており、昨夕の段階で織り込んだ格好ではある。

また、3連休を控えていることから積極的な売買は限られ、先物に振らされやすい可能性もある。買い一巡後にこう着感が強まるようだと、次第に9日に発表される米雇用統計への警戒にもつながることも考えられる。本日はオプションSQとなるが、SQ値が上で決まる確率が高く、これが上値抵抗として意識されやすい。まずは、幻のSQ値を消す展開を見極めたいところであろう。

幻のSQとなるようだと、個人を主体とした中小型のテーマ・材料株にシフトしやすいと考えられる。そのほか、ローソン<2651>、7&IHD<3382>など小売企業の決算発表が相次ぐ中、思惑的な売買なども意識されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り590万株、買い740万株、差し引き150万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

12月30日(火):150万株の買い越し
1月5日(月):60万株の売り越し
1月6日(火):330万株の売り越し
1月7日(水):180万株の売り越し
1月8日(木):20万株の買い越し

■前場の注目材料

・ファーストリテ<9983>の第1四半期決算は市場コンセンサスを上振れ
・日銀「生活意識に関するアンケート調査の結果」で個人の景況感悪化
・キヤノン<7751>など、円安受け生産体制見直し

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:30 議後、閣僚会見予定
08:50 2月日本銀行の対政府取引

<海外>

09:30 豪・11月小売売上高(前月比予想:+0.2%、10月:+0.4%)
10:30 中・12月生産者物価指数(前年比予想:-3.1%、11月:-2.7%)
10:30 中・12月消費者物価指数(前年比予想:+1.5%、11月:+1.4%)



<KO>

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