12日の米国市場ダイジェスト:ダウは96ドル安、原油の安値更新を嫌気
[15/01/13]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは96ドル安、原油の安値更新を嫌気
NYダウ ナスダック
終値 :17640.84 終値 :4664.71
前日比:-96.53 前日比:-39.36
始値 :17742.05 始値 :4714.07
高値 :17793.88 高値 :4715.81
安値 :17571.58 安値 :4650.65
12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は96.53ドル安の17640.84、ナスダックは39.36ポイント安の4664.71で取引を終了した。ゴールドマン・サックスが原油価格の予想を引き下げたことなどで、原油価格が約5年9か月ぶりの安値を更新したことが嫌気され、エネルギー株を中心に終日軟調推移となった。今週から本格化する10-12月期決算の内容を見極めたいとの思惑から、一旦手仕舞う動きも広がった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
フラッシュメモリのサンディスク(SNDK)は決算内容が予想を下回ったことで下落。宝飾品のティファニー(TIF)は2015年1月期の通期見通しを引き下げ売られた。インターネット最大手グーグル(GOOG)は投資判断引き下げを受けて軟調推移となり、約15ヶ月ぶりの安値水準となった。一方で、スポーツウェアメーカーのルルレモン・アスレティカ(LULU)は四半期決算内容が好感され上昇した。
マーケット終了後に非鉄大手のアルコア(AA)が発表した決算は、売上高及び利益ともアナリスト予想を上回り、時間外取引でも上昇して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は118円30銭、リスク回避の円買いや米債券利回り低下によるドル売り
ドル・円は119円77銭まで上昇後、118円42銭まで反落し118円50銭で引けた。米12月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上振れたほか、失業率が予想以上に低下し2008年6月以降6年半ぶりの低水準となったことを好感したドル買いが一時加速。その後、平均時給の予想外の減少を受けて早期の利上げ観測が後退、債券利回りの低下に伴うドル売りに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは、1.1763ドルまで下落後、1.1846ドルまで反発し1.1841ドルで引けた。ハンソン・エストニア中央銀行総裁の発言「ギリシャ選挙前の量的緩和(QE)導入は問題」にユーロのショートカバーが強まった。ユーロ・円は、140円98銭から140円20銭まで下落した。株安を嫌ったリスク回避の円買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.5176ドルから1.5097ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは、1.0210フランから1.0138フランへ下落した。
[経済指標]
米・12月労働市場情勢指数:6.1(11月:5.5←2.9)
■NY原油:続落で46.07ドル、相場見通しの大幅引き下げで売り優勢
NY原油は続落(NYMEX原油2月限終値:46.07 ↓2.29)。46.84ドルから一時45.90ドルまで下落した。米ゴールドマン・サックス(GS)が、原油相場見通しを大幅に下方修正したことが嫌気され、売りが優勢になった。ブレント原油先物も一時47.16ドルまで下落した。
GSは、2015年のWTI先物の予想を47.15ドルへ(従来73.75ドル)、ブレント原油先物の予想を50.40ドルへ(従来83.75ドル)、それぞれ引き下げた。また、向こう3カ月見通しでも、WTI先物を41ドル(従来70ドル)、ブレント原油先物を42ドル(従来80ドル)とした。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.68ドル -0.30ドル(-1.77%)
モルガン・スタンレー(MS) 36.37ドル -0.51ドル(-1.38%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.07ドル -2.28ドル(-1.22%)
インテル(INTC) 36.60ドル -0.16ドル(-0.44%)
アップル(AAPL) 109.25ドル -2.76ドル(-2.46%)
グーグル(GOOG) 492.55ドル -3.62ドル(-0.73%)
フェイスブック(FB) 76.72ドル -1.02ドル(-1.31%)
キャタピラー(CAT) 86.89ドル -0.76ドル(-0.87%)
アルコア(AA) 16.17ドル +0.06ドル(+0.37%)
ウォルマート(WMT) 90.02ドル +0.67ドル(+0.75%)
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