NY株式:ダウは106ドル安、スイスフラン上限撤廃による金融市場の混乱を嫌気
[15/01/16]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
15日の米国株式相場は下落。ダウ平均は106.38ドル安の17320.71、ナスダックは68.50ポイント安の4570.82で取引を終了した。スイス中銀がスイスフランの対ユーロ上限目標を撤廃することを唐突に発表した。欧州株が軒並み上昇したことで買いが先行したものの、為替相場でのスイスフラン急伸で一部のヘッジファンドや投機筋が大きな損失を被ったとの見方が広がった。また、大手行に冴えない決算が相次いだことや、週間新規失業保険申請数が予想よりも増加したことが嫌気され、その後は軟調推移となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方、銀行やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
大手行のシティグループ(C)やバンク・オブ・アメリカ(BAC)が発表した10-12月期決算が相次いで予想を下回り下落。携帯端末メーカーのアップル(AAPL)はみずほ証券の投資判断引き下げを受けて下落。資産運用のブラックロック(BLK)は四半期決算が予想を下回り下落。一方で、鉱山会社のニューモント・マイニング(NEM)は金相場の上昇を受け、堅調推移となった。
家電量販店のベストバイ(BBY)は年末商戦の既存店売上高が2.6%増だったことを明らかにしたものの、値下げや需要減少で2015年上半期の売上高が落ち込むとの見通しを示し急落となり、個人消費への警戒感が広がっている。
(Horiko Capital Management LLC)
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