今日の為替市場ポイント:中国10-12月期GDPに注目へ
[15/01/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日19日のドル・円相場は、東京市場では117円67銭から116円94銭まで軟調推移。欧米市場では117円78銭まで上昇し、117円56銭で取引を終えた。
本日20日のドル・円は主に117円台後半で推移か。リスク回避的な円買いは一巡しつつあり、日経平均株価が続伸した場合、ドル・円は118円近辺まで上昇する可能性がある。
中国国家統計局は本日20日に2014年10-12月期国内総生産(GDP)を発表する。市場予想は前年比+7.2%で7-9月期の+7.3%との比較でやや鈍化する見込み。中国の経済成長率は鈍化しているが、世界第2位の経済規模であることを考慮すると7%台の経済成長でも十分高いとの声が聞かれている。
中国経済の今後の見通しについては、住宅・不動産市場に対する弱気な見方が少なくないようだ。ただし、個人消費はまずまず順調との見方は少なくない。個人消費のGDP成長への寄与度は50%程度になっているもようだが、将来的にはもう少し高まる可能性がある。外需の大幅な伸びは期待できないため、個人消費が低迷した場合、経済成長率は鈍化する可能性が高いとみられている。
中国経済の先行きに対する悲観的な見方は消えていないが、2015年も7%程度の経済成長が期待されている。中国経済が順調に拡大すれば、アジア地域の持続的な経済成長は可能となり、日本経済にも好ましい影響を与える可能性がある。
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