今日の為替市場ポイント:日銀会合結果と黒田総裁会見を見極めへ
[15/01/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
昨日20日のドル・円相場は、東京市場では117円56銭から118円53銭まで堅調推移。欧米市場では118円87銭まで上昇し、118円78銭で取引を終えた。
本日21日のドル・円は主に118円台後半で推移か。日本銀行の金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の会見内容を見極める展開となりそうだ。金融政策は現状維持の公算だが、黒田総裁が追加緩和の必要性について言及した場合、ドル・円は119円台に上昇する可能性が高い。
今回の日銀金融政策決定会合では、今年3月に期限を迎える2つの融資制度の1年間延長と貸出額の増額が決定されるもようだ。日銀による大規模な資金供給が継続することから、円売り材料になるとみられている。
黒田日銀総裁の会見では、インフレ鈍化についての日銀の見解や今後の対応などが注目ポイントとなる。債券市場では、日銀による国債購入額がさらに増えた場合、国債市場の流動性は枯渇するとの懸念が生じている。黒田総裁が国債買い入れ以外の手段・方法で追加緩和を実行する可能性について述べた場合、円売りが強まる可能性がある。
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