日経平均は大幅続伸、大発会の水準回復、達成感より仕切り直しを意識【クロージング】
[15/01/23]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
23日の日経平均は大幅続伸となり、182.73円高の17511.75円(出来高概算20億8000万株)で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和政策を決定し、これを好感した欧米市場の流れを受けて幅広い銘柄に買いが先行。日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せする格好となり、寄り付き段階で17500円を回復。ただ、寄り付き直後に付けた17532.06円を高値に、その後はこう着感が強まり、大発会でつけた今年の高値(17540.92円)にはあと一歩届かず。
とはいえ、グループ再編を発表したソフトバンク<9984>が4%超の上昇となるなど、指数インパクトの大きい銘柄の強い値動きもあり、終値で17500円を回復している。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超え、全体の7割を占めている。セクターではECBの量的緩和を受けて、保険が上昇率トップ。海運、鉄鋼、鉱業、精密機器、非鉄金属、卸売、金属製品などが堅調。半面、ゴム製品、水産農林、医薬品、サービス、食料品、陸運などは利食い優勢に。
日経平均は今週の上昇で大発会の水準を回復した。今年の高値水準であるため、戻り売りなども意識されやすい一方で、仕切り直しのタイミングとして意識されてくる。また、終値で13週線をクリアしてきており、年明け以降の調整に対する一巡感が台頭。下値を固めつつ、外部環境の落ち着きと国内の決算や政策期待などを背景にリバウンド基調が強まる展開に向かうことが期待される。
<KO>