後場に注目すべき3つのポイント〜川崎重工、新日鐵住金などが後場決算を発表予定
[15/01/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・プラスに転じるか、後場は日銀のETF買い入れへの思惑
・ドル・円は117円92銭付近、東京株式市場の下げ渋りで堅調推移
・積水化学工業<4204>、川崎重工業<7012>、新日鐵住金<5401>などが後場決算を発表予定
■プラスに転じるか、後場は日銀のETF買い入れへの思惑
日経平均は小幅に下落。21.22円安の17774.51円(出来高概算11億5000万株)で前場の取引を終えた。米株安の流れを受けて売りが先行したが、シカゴ日経225先物清算値が大阪比325円安の17525円に対して、大阪225先物は17630円で始まるなど底堅い値動きに。その後もじりじりと下げ幅を縮める展開となり、この流れを受けて円相場は対ドル、対ユーロともに円安に振れて推移している。
セクターでは精密機器、医薬品、小売、空運、倉庫運輸、電力ガスなどが堅調。一方で、その他製品、機械、海運、不動産、銀行、電気機器などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、キヤノン<7751>、日立建機<6305>などが軟調。半面、ファーストリテ<9983>、中外薬<4519>、富士フイルム<4901>などの上昇で下支え。
日経平均は米国市場の連日での下げに対し、さすがに弱含みとなるとみられていたが、予想以上の底堅さである。年金資金と見られる買いが断続的に入っているとの観測もあるが、TOPIXが小幅ながらマイナスで前場の取引を終えており、後場は日銀のETF買い入れへの思惑も加わる。
日経平均は5日線での底堅さがみられており、さらに連日の高値を捉えてくるようだと、ショートカバーの動きなども誘い込みそうである。また、決算発表が本格化する中、予想されていたとはいえ、株主還元策等を充実させてくる企業が目立つ。決算内容がマイナス要因だとしても、増配等や自社株取得などの発表が悪材料を吸収している。また、足元で調整が長期化していた銘柄等は需給整理が一巡しており、これらの材料は仕切り直しも意識され、強く反応しやすい。
■ドル・円は117円92銭付近、東京株式市場の下げ渋りで堅調推移
ドル・円は117円92銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が下げ渋る展開となったことで堅調に推移。ユーロ・ドルは、1.1274ドルから1.1295ドルで推移。ギリシャ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、132円43銭から133円30銭まで堅調推移。
12時16分時点のドル・円は117円92銭、ユーロ・円は133円07銭、ポンド・円は178円61銭、豪ドル・円は93円06銭付近で推移している。
■後場のチェック銘柄
・日経平均は下げ幅縮小、年金資金と見られる買い観測も
・後場は日銀のETF買い入れ期待がサポートへ、出遅れ感の強い銘柄を探る展開か
・積水化学工業<4204>、川崎重工業<7012>、新日鐵住金<5401>などが後場決算を発表予定
■後場の決算発表予定
■13時
積水化学工業<4204>
エステー<4951>
石塚硝子<5204>
大阪製鐵<5449>
富士通フロンテック<6945>
協栄産業<6973>
川崎重工業<7012>
サンワテクノス<8137>
テクノアソシエ<8249>
丸三証券<8613>
水戸証券<8622>
いちよし証券<8624>
■13時30分
新日鐵住金<5401>
■14時
日清製粉グループ本社<2002>
日水製薬<4550>
エックスネット<4762>
山陽特殊製鋼<5481>
東北特殊鋼<5484>
月島機械<6332>
伊藤忠エネクス<8133>
新京成電鉄<9014>
西部ガス<9536>
エヌエスディ<9759>
大丸エナウィン<9818>
※上記スケジュールは予定になっておりますので発表日時が変更になる場合がございます。
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
12:45 2年国債入札の結果発表
<海外>
16:00 英・1月全国住宅価格(前月比予想:+0.3%、12月:+0.2%)
<KO>