NY株式:ダウは225ドル高、早期利上げ観測の後退や決算期待で上昇
[15/01/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
29日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は225.48ドル高の17416.85、ナスダックは45.41ポイント高の4683.41で取引を終了した。ハイテク大手の軟調な決算内容が嫌気されたほか、12月中古住宅販売成約指数が前月比で低下したことで売りに押される場面もあった。しかし、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた早期利上げ観測の後退や、29日引け後の企業決算への期待感から上昇する展開となった。セクター別では全面高となっており、耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品の上昇が目立った。
ファストフードのマクドナルド(MCD)はCEOの交代が報じられ上昇。オーディオ機器のハーマン・インターナショナル (HAR)は、好決算を発表して急騰となった。ソフトウェアのシトリックス・システムズ(CTXS)は予想を上回る決算と約900人の人員削減を伴うリストラを発表して堅調推移。一方で、半導体のクアルコム(QCOM)は予想を上回る決算を発表したものの、大口顧客を失い通年の業績見通しを引き下げたことで急落。中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は、決算で売上高が予想を下回ったことで軟調推移となった。
マーケット終了後にネット小売大手のアマゾン(AMZN)が発表した決算は、売上高が下振れしたものの、一株利益や営業利益が予想を上回ったことが好感され時間外取引で上昇。一方で検索大手のグーグルは売上高及び利益とも予想を下回り、時間外取引で下落して推移している。
(Horiko Capital Management LLC)
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