欧米為替見通し:バルファキス・ギリシャ財務相とドラギ欧州中銀総裁会談に注目へ
[15/02/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日4日の欧米市場のドル・円は、バルファキス・ギリシャ財務相とドラギ欧州中銀総裁の会談、及び、米国1月のADP雇用統計やISM非製造業景況指数に注目する展開となる。
バルファキス・ギリシャ財務相は、国際支援団へのヘアカット(債務減免)の要請を撤回し、既存の債務をギリシャの成長に連動する新発債と交換する提案を示している。そして、3ヶ月間のつなぎ融資のため、短期証券の発行上限を100億ユーロ引き上げることを要請している。
バルファキス・ギリシャ財務相は、本日ドラギ欧州中銀総裁と会談し、明日ショイブレ独財務相と会談する予定となっている。
■ドラギ欧州中銀総裁(イタリア人)
バルファキス・ギリシャ財務相は、1940年10月28日に連合国だったギリシャが、枢軸国であるイタリアとの戦い(第2次世界大戦)を始めた時の精神を喚起している。
欧州中央銀行(ECB)は、2月末に期限を迎えるギリシャ救援プログラムの延長のためには、緊縮財政措置の継続を求めている。継続できない場合、ギリシャ中央銀行を通じた緊急流動性支援(ELA)、ギリシャ国債の適格担保の停止を警告していることで、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まることになる。
■ショイブレ独財務相(ドイツ人)
バルファキス財務相は、1953年の「ロンドン債務協定」のような「extend and pretend」案を持ち出すのではないかと噂されている。1953年、西ドイツ政府は西側諸国との間に戦前の支払いを約束するとともに、ドイツ統一まで支払いを猶予する債務協定を締結し、債務返済は、1921年から89年後の2010年までかかった。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・1月サービス業PMI(予想:56.3、12月:55.8)
18:00 ユーロ圏・1月総合PMI改定値(予想:52.2)
19:00 ユーロ圏・12月小売売上高(前月比予想:0.0%、11月:+0.6%)
21:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:-3.2%)
22:15 米・1月ADP雇用統計(予想:+22.0万人、12月:+24.1万人)
24:00 米・1月ISM非製造業総合景況指数(予想:56.4、12月:56.5)
クリーブランド連銀総裁が講演予定
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