欧米為替見通し:ギリシャ財務相とドイツ財務相の会談に注目へ
[15/02/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日5日の欧米市場のドル・円は、バルファキス・ギリシャ財務相とショイブレ独財務相の会談、及び、米国の新規失業保険申請件数に注目する展開となる。
バルファキス・ギリシャ財務相は、国際支援団へのヘアカット(債務減免)の要請を撤回し、既存の債務をギリシャの成長に連動する新発債と交換する提案を示している。そして、3ヶ月間のつなぎ融資のため、短期証券の発行上限を100億ユーロ引き上げることを要請している。
昨日、バルファキス・ギリシャ財務相とドラギ欧州中銀総裁が会談した後、欧州中央銀行(ECB)は、ギリシャ国債を担保として認める特例措置の解除を表明した。
ギリシャの改革公約に対する新政権のコミットメントへの疑念が理由として挙げられた。
2月28日のギリシャ救済プログラムの期限が過ぎた場合、ギリシャは資金逼迫でデフォルト(債務不履行)の可能性が高まることで、D-Day(デフォルトDefault)に向けたカウントダウンが始まったのかもしれない。
2月11日:ギリシャ国債は適格担保では無くなる
2月25日:緊急流動性支援(ELA)の期限を迎える
本日、バルファキス・ギリシャ財務相は、ショイブレ独財務相と会談するが、1953年の「ロンドン債務協定」のような「extend and pretend」案を持ち出すのではないかと噂されている。1953年、西ドイツ政府は西側諸国との間に戦前の支払いを約束するとともに、ドイツ統一まで支払いを猶予する債務協定を締結し、債務返済は、1921年から89年後の2010年までかかった。
【今日の欧米市場の予定】
18:00 欧州中央銀行(ECB)が経済報告書を公表予定
21:00 英国中央銀行MPCが金融政策発表(現状維持の予想)
22:30 米・10-12月期労働生産性速報値(予想:+0.2%、7-9月期:+2.3%)
22:30 米・12月貿易収支(予想:-380億ドル、11月:-390億ドル)
22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:29万件、前回:26.5万件)
米ボストン連銀総裁が講演予定
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