6日の米国市場ダイジェスト:ダウは60ドル安、雇用統計好感もギリシャ格下げが重しに
[15/02/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは60ドル安、雇用統計好感もギリシャ格下げが重しに
NYダウ ナスダック
終値 :17824.29 終値 :4744.40
前日比:-60.59 前日比:-20.70
始値 :17881.54 始値 :4768.84
高値 :17951.09 高値 :4787.18
安値 :17764.40 安値 :4731.22
6日の米国株式相場は下落。ダウ平均は60.59ドル安の17824.29、ナスダックは20.70ポイント安の4744.40で取引を終了した。1月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回ったことや原油相場の上昇が好感され、買いが先行した。しかし、午後に入って格付会社スタンダード&プアーズがギリシャを格下げしたことで欧州債務問題への不透明感が強まり、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では、銀行や電気通信サービスが上昇する一方で、公益事業や不動産が下落した。
アクションカメラのゴー・プロ(GPRO)は、決算見通しを引き下げたほか、COOの退任が報じられ下落。口コミサイトのイェルプ(YELP)は、一部アナリストによる目標株価及び投資判断引き下げにより、急落した。インターネットラジオのパンドラ・メディア(P)は、決算内容が予想を下回ったほか、通期見通し引き下げが嫌気され、軟調推移。一方で、SNSのツイッター(TWTR)やリンクトイン(LNKD)は相次いで好決算を発表して上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は118円95銭、米雇用統計を受けて年内利上げを織り込むドル買いが加速
ドル・円は117円18銭から119円22銭まで上昇し118円95銭で引けた。予想以上となった米1月雇用統計を受けて、年内の利上げを織り込むドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは、1.1466ドルから1.1312ドルへ下落し1.1320ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測を受けてユーロ売り・ドル買いが加速。ユーロ・円は、134円03銭から135円17銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.5343ドルから1.5212ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9176フランから0.9289フランへ上昇した。
[経済指標]
米・1月非農業部門雇用者数:前月比+25.7万人(予想:+22.8万人、12月:+32.9万人←+25.2万人)
米・1月失業率:5.7%(予想:5.6%、12月:5.6%)
米・1月平均時給:前月比+0.5%(予想:+0.3%、12月:-0.2%)
米・12月消費者信用残高:+147.55億ドル(予想:+150億ドル、11月:+134.73億ドル←+140.81億ドル)
■NY原油:続伸で51.69ドル、米雇用改善やリグ稼動減少で買い先行
NY原油は続伸(NYMEX原油3月限終値:51.69 ↑1.21)。50.94ドルから一時53.16ドルまで上昇した。この日発表された米国の1月雇用統計で、雇用者数の増加幅や平均賃金の伸びが予想を大きく上回ったことから、経済の先行き拡大にともなう原油の需要増期待の買いが強まった。
また、その後、米油田サービス大手ベーカー・ヒューズ社が、米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数を発表。それによると稼動中のリグは前週比83基減の1140基となったことから、供給過剰感も弱まり、買いの勢いが一段と加速した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.49ドル +0.52ドル(+3.26%)
モルガン・スタンレー(MS) 35.79ドル +0.86ドル(+2.46%)
ゴールドマン・サックス(GS)183.43ドル +2.66ドル(+1.47%)
インテル(INTC) 33.29ドル -0.65ドル(-1.90%)
アップル(AAPL) 118.93ドル -1.01ドル(-0.84%)
グーグル(GOOG) 531.00ドル +3.42ドル(+0.65%)
フェイスブック(FB) 74.47ドル -1.14ドル(-1.51%)
キャタピラー(CAT) 83.21ドル -0.36ドル(-0.43%)
アルコア(AA) 16.57ドル -0.50ドル(-2.93%)
ウォルマート(WMT) 87.33ドル +0.05ドル(+0.06%)
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